■■■ 「說文解字」 卷八を眺める[3]  ■■■
<人>部首を重視するのはわかるものの、そこから先の展開を追うのは難儀。並列的に扱うしかなさそう。

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𠤎…到人
 从…二人
  𡈼…人+士
   臥…人+臣
    身…人+𠂆
     衣…二人之形
      老…人+毛+匕
       毛…眉髮 <毳>が続く。"㲎"は非収載。
        尸…臥之形
         儿…仁人

人草という命の息吹の観念は、<死>→<人>の流れに合うが、「說文解字」の字体感覚はそこから、ヒト=裸蟲≠毛蟲という、個体の表層的印象による見方に転換していそう。
「古事記」では、コンポーネンツ的文字は避けているが、かなり多用している文字を含む部首。
"𠤎": 非使用
   "眞": 40用例
   "化": 參~作造化之首 化熊出川 王化之鴻基焉
          坐玄扈而化照船頭之所逮
(序の漢文)
       化鵜 化八尋和邇 化丹塗矢
           化白鹿 化白猪 化八尋白智鳥

"从": 非使用
   "從": 25用例
   "幷": 39用例
"𡈼": 非使用
   "徵": 臨徵來八重事代主~ 然其兄強乞徵
"臥": 病臥在 沈臥
   "臨": 10用例
"身": 43用例
"衣": 31用例
   "裏": 火打有其裏 心裏欲婚
   "補": 照今以補典教於欲絶(序の漢文)
   "裝": 束裝立時 僕者將降裝束之間 其裝束之狀
   "裹": 裹薦投棄 恒裹著腰 合鹽而裹其竹葉
"老": 20用例
   "壽": 天~御子之御壽者
      …"𦓆"元文字
   "考・孝": 非使用
"毛": 58用例
"尸[象臥之形]": 非使用 …(通例)屈膝而坐的象形=死體
   "居": 27用例
   "尻": 以尻{久米}繩 自鼻口及尻 於尻生大豆
           到吉野河之河尻時 劒自尻刺通 道尻岐閇國造

   "尼": 思金~令思訓金云加尼而
   "屍": 非使用
   "屋": 32用例
"儿": 非使用 …字体から見れば、"儿"は"兒"の〔臼〕を除いた簡化文字。
   "兒": 吉備兒嶋 兩兒嶋 天兒屋命
            手挾天之眞鹿兒矢 建貝兒王

   "允": 非使用  男浅津間若子宿禰王…允恭天皇
   "充": 以刀刺充其頸
  


人𠤎匕从比北丘㐺𡈼重臥身㐆衣裘老毛毳尸尺尾履舟方儿兄兂皃𠑹先禿見覞欠㱃㳄旡頁 

├┐巻四
𠬪


𣦼
├┐

│           └─⑧⑨ ⇒巻五〜七

│ 巻八

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││├┬┬┐
│││││𠤎
││││
││││├┬┬┐
││││③③③③
││││比北丘㐺
│││𡈼
││
│├┬┬┐
││││
│││
││├┐
│││
││

│├┐
③③
尺尾
├───────── ⇒巻九

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││├┬┬┬┬┬┐
││③③③③③③③
││兄兂皃𠑹先禿見

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④④④
㱃㳄旡
│ └─────── ⇒巻十一
──────── ⇒巻九
     

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