■■■ 「說文解字」 卷十を眺める[9]  ■■■
腑に落ちぬ点があるし、「古事記」非使用なので避けていたが、以下の箇所について書いておくことに。・・・
K


│囪:在牆曰牖 在屋曰囪[象形]
│悤:多遽悤悤[心+囪]聲

│囟:頭會 匘蓋[象形]
│巤:毛巤[象髮在囟上及毛髮巤巤之形 此與籒文子字同]
│𣬈:人臍[囟 囟…取气通 比]聲



囪は煙出し天窓らしい。旁の位置でない場合は簡体でもある囱を使用する決まりとも言われるが、反例もあり、よくわからない。そこらの見方は、烟と穴という点に注目したことで生まれたのかも。
 囱⇒悤⇒熜(煙突/竈突)
 ⇑
 囪⇒窗⇒窻⇒窓

頭會腦蓋たる囟は囪の古字かも知れない。
古代、頭頂部の孔に関する知識は豊富だった可能性が高く、専門家の記号として用いられていてもおかしくない。その後の医学的発展で顧みられなくなったようだが。(現代の医学ジャンルで云えば、診断[医]・処方[鍼灸等含む]・薬方・呪で古くから専門分けされており、後者は社会的地位が高いが、前者は低かったようだ。)

結局、こう繋がっていることになるが、なんとも言い難し。
火⇒炎⇒K(煤&煙)⇒(煙出天窓)⇒(頭頂孔)⇒(𢙦)⇒心⇒惢

     


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