■■■ 「說文解字」巻十一を眺める[6]  ■■■
"水"⇒"永"ということで、一見、"丶"で繋がっているにも映るが、どうも、そういうことでもなさそう。

"水"部所属文字を見てみると、三水偏/氵が大多数で、字体を保った合字は限定的存在。しかるに、そのなかに氷は収録されていないから。(現代の辞書によると、冰⇒氷とされている。)
  漦 澩 灓 砅 㲻 漀

"丶"は部首だが、所属文字は2つしかなく、特殊な存在ということのようだ。
【丶部】
  主 象形…丶+亦
  咅…丶+否

全部首を眺めれば、1点"丶"が主張していそうなデザインの字体に映るのは以下の文字。しかし、直接的に関係していることを示唆する記述はない。
  丹…
  之…
  丸…
    丼…非収載
    以下は、おそらく、[+丶]と見なすべきではなさそう。
  玉…
  犬
  勺
  弋["𠂆"部所属]
    戈…
    戊…
    戉…
   朮[@"𩖶"構成文字]
字体で文字展開を検討したと宣言する「說文解字」だが、弋-戊-戊-戉の扱い方を理解するのは現代人には難しい。完璧に、画数検索型文字秩序の頭になっているからで、この4文字の元字推測ができなくなっている。
  

     

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