■■■ 「說文解字」 卷十二を眺める[3]  ■■■
巻十二は、前巻からの、<龍→飛→不・𠃉>と<龍→非→戶>の2つの系譜があるが、後者は傍流。みかけ上は<𠃉>から始まるが、<戶>が実質的な先頭部首と見た方がよい。
│ 巻十二

├┐
②②
門耳
 │

「古事記」用例では以下の通り。
巻十一①水─②龍─③飛─巻十ニ
"戶": 54用例
…戶は「半門」と記載されており、正式なのは2枚扉の門[二戶]ということになろう。

巻十一①水─②龍─③飛─巻十ニ①戶─
"門": 26用例
   "闇": 10用例
   "閾": 坐其殿戸之閾上
   "闢": 自天地開闢始
   "闕": 湯津津間櫛之男柱一箇取闕/湯津津間櫛引闕
       引闕其枝裹薦投棄
   "闘": 志毘都久志毘如此歌而鬪明各退
   "開": 陰陽斯開 定境開邦
          開夢歌而相纂業 自天地開闢始(序の漢文)
       未開戸 解開其姨倭比賣命之所
   "闢": 自天地開闢始(序の漢文)
   ""↓
     "間": 57用例
   "關": 非使用

門⇔聞⇔耳という関係ではないだろうから、門と耳は同層とするしかない。
巻十一①水─②龍─③飛─巻十ニ①戶─
"耳": 38用例
   "聖": 頼先聖而察生~立人之世 於今傳聖帝(序の漢文)
       聖~ 稱其御世謂聖帝世也
   "聰": 爲人聰明(序の漢文)
       上宮之厩戸豐聰耳命
   "聲": 於是萬~之聲者 下照比賣之哭聲
   "聞": 42用例
  


𠃉不至西鹵鹽戶門耳𦣞手𠦬女毋民丿𠂆乁氏氐戈戉我亅珡乚亡匸匚曲甾瓦弓弜弦系 

│ 巻十一

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├┐ ├┬┬┬┬┐
②② ②②②②②②
燕龍 沝𡿨永谷雨魚
 ├┐
 ③③
 飛非
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│├
│├┐ 巻十二
①①
𠃉不
│└──西

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②②
門耳
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③③
𦣞手
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④④
𠦬女
┌┤
⑤⑤
毋民
 ├─┬┬┐
 ⑥ ⑥⑥⑥
 氏 丿𠂆乁
 │   │
   
┌───────┘
├┬┐
⑨⑨⑨
亅珡乚
 ┌┤
 ⑩⑩
 亡匸
┌─┘

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⑬⑬
弜弦
 └────────── ⇒巻十三
     

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