■■■ 「說文解字」 卷十五【叙】 を眺める [13附-卦] ■■■
易の64卦とは8卦x8卦であり、8は2進法で形成されていることがテキストに記載してあるにもかかわらず、111 v.s. 000型配列を忌避したりして、渡来観念ではないことを示す必要があるようで、中華思想のあり方が見えて来る。

それを考えると、倭の数詞も独特。震旦古代2進法の息吹を感じさせるものの、かなり違うことにも気付かされる。
極東の吹き溜まり文化の地だけに、アジアの古代精神を保存している可能性もあろう。
   1 …Fi
   │
   2 …Fu
   └───────────3 …Мi
   ┌───────────┘
   4 …Yo
   └──────────6 …Мu
   ┌──────────┘
   8 …Ya

8が倭に於ける完全数だったという点もあげておかねばなるまい。古事記では歴然。
  _ [水蛭子+淡嶋]
  ① 大八嶋国
  ②  (6嶋)
  ③ 8神+対偶神
  ④ 河海八~
  ⑤ 風木山野四~
  ⑥ 大山津見神野椎神八~
  ⑦ 火神由来八~
  _ [泣澤女神]
  ⑧ 火之迦具土神屍体八~

さて、そこで八卦だが、「說文解字」は別途系譜を立てている訳ではなく、系譜上はせいぜいが卜部に関係している程度。中華帝国至高のテキストである易経からの引用はそれなりに目立つものの、時に字義解説に絡む程度で、特別扱いせず、ほとんど埋もれている状況。このため、<易之卦>としている"坤"だけが目立つ訳だ。

それも致し方あるまい。64文字を独立系譜化させる訳にも行かないだろうし、八卦の文字にしても、代替文字が多いから、確定させる必要があるものの、文字選定の根拠は五里霧中なのだから。(選定理由は数々ある上に、どれも、有力と判定できる説得力を欠いている。)

もっとも、そんな状況なので、小生は勝手に考えている。
  <①②⇒☷☰⇒地天⇒甲乙⇒坤乾>と。
奇をてらっている訳ではなく、「說文解字」 の考え方に則っただけ。
一グループの冒頭だけは形而上的な文字字体を定義することもできるが、その後はすべからくイメージ重視の造字。音はどうでもよいというか、意義での合字も同音となりがちで、要するに、類似音化が好まれるだけのこと。
但し、一旦文字が出来上がると、当該字義あるいは字音で、当て字として勝手に使われる。それが王朝内で人気が出るとその用法が定着する訳だ。その感覚で、☰と「說文解字」の字義を眺めながら解けばこうなる。・・・
  


☰乾[乙+倝]…上出⇒天
  🈘乹 漧 𠄋
  🆕@十干#2+倝dawn
☱兌[儿+㕣]…說⇒澤/沢  …悦
  🈘~
  🆕@遊牧統率者+㕣@泥巴地(水場)
☲離[隹+离]…離黃 倉庚⇒火
    =黃鸝 鶯燕 高麗ウグイス(黄色体色+黒色眼過線)
  🈘𩀌 𨾫
  🆕離黃(睍v)
☳震[雨+辰]…劈歷振物⇒雷
  🈘𩇒 𩆉
  🆕大震潰
☴巽[丌+𠨎]…具⇒風
  🈘𢁌 𢁅
   巺
  🆕同一方向跪坐着2人@朝礼
☵坎[土+欠]…陷⇒水
  🈘埳
  🆕土+臼trap/pit+⺈落ちた人
☶艮[匕+目]…很⇒山
  🈘𥃩 㫔
  🆕呪的眼印@神域(杜)+很戻侵入者
☷坤[土+申]…地⇒地
  🈘堃
   𡿦(≠巛) 𡿭 … ☷と順イメージ
   𠔜 𡘩 𠅲
  🆕@十干#1(⇔申)+土…地母

    

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