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オジサンのための料理講座 ←イラスト (C) SweetRoom 2009.8.19 |
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晩夏の簡単料理…おでんに茶飯というのが冬の定番料理だが、晩夏の茶飯もオツなもの。 まあ、“乙”級料理ではあるが。 ↑ (C) フリー素材の食べ物イラスト屋 四季を愛でることの嬉しさを語る人は多い。しかし、どちらの季節に入るのかよくわからない時期はどうするのだろう。特に、夏の暑さが秋に持ち越される時は余り嬉しいものではない。暦の上で秋に入っているとさらなり、といった感じがする。 そんな時は、夏型のサッパリ料理を食べたくなるもの。 それなら、先手を打って、秋から冬にかけての料理を、晩夏に食べるのも一考では。 まあ、時期外れを気にしない料理でもよいかという安直な発想と言えなくもない。・・・スーパーの野菜売り場で、季節感が感じられないから、それに合わせた季節フリー料理と見なすこともできるが。 そんなものは天邪鬼料理だと言われかねないが、それなら、日常茶飯事料理とでも名付けるか。どうでもよい話だが。 せっかくだから、一汁三菜パターンでいこう。 家庭調理らしさを出しながら、作る人の思想性を感じるように設計してみたが、如何。 ■飯■ これが目玉。 茶飯にである。 難しいことはなにもない。 ご飯を炊く水を、冷ましておいた「焙じ茶」に換えるだけのこと。 上質の塩一つまみと、純米酒を少量加えると美味しさが増す。 ■主菜■ 茶飯といえば、おでんだが、冷やしおでんはどうも気が進まぬ。 そこで、「油で揚げた魚肉練り製品」の煮物にしてみた。 長たらしい名称にしたのは、様々な呼び方があるし、種類も豊富なので、そうしたまで。 お好きなものを購入したらよかろう。 (チギアギー、つけあげ、飫肥天、じゃこ天、白天、(魚肉)天ぷら、薩摩揚げ、揚げ蒲鉾) 「油で揚げた魚肉練り製品」なら、煮込むより、炙って食べた方がおいしいという意見もあろうが、煮物にすれば出汁代わりにもなるということで・・・。 一緒に煮るものとして 「煮昆布」(手に入れば生。)、「里芋」、「人参」はどうだろう。 余計な手間を一切省き、ただただ煮る調理に徹することで、家庭味を楽しもうではないか。 ・練りモノは適当な大きさに切る。 ・昆布は食べ易い大きさに切る。 ・芋は皮を剥いて縦に二つに切る。 ・人参は端を切り捨てて皮をブラシでよく洗い乱切りする。 これらを被る程度の「水」で煮るだけ。 調味は、醤油と味醂。 素材の味を楽しもうという目論みだから、手抜きでよい。 ・実のすべてを一度に入れる。 ・出汁は入れない。 (練り物からしみ出る魚肉エキスに期待。) ・予め油で炒めたりしない。 (練り物の揚げ油味で十分。従って、油抜き処理は不要。) ・里芋の下茹でや、塩を使った“ぬめり取り”作業はしない。 (ぬめりで吹きこぼれないよう、注意が必要。出た泡は捨てる。) ・味醂は芋が柔らかくなってから入れる。 ・香りはつけない。 ・辛味用の唐辛子や山椒は厳禁。 ・煮汁は別途使うので、煮詰める必要はない。 ・煮えたら、実をとりだして皿に盛る。 ■副菜■ 青菜と茸を使った、薄味の付け合せでいこう。 タイプとしては3種類あるから、お好きなものを。 売り場に並んでいるものを見繕って決めるのがよかろう。 茸は人工栽培なので一年中登場している。 青菜はどうなっているのかよくわからない。 なにせ、夏に菜の花が売られているたりするのだから。 両者ともに、季節感ゼロ。 もちろん旬のモノもあるが、かえって高価だったりする。 例えば、晩秋の天然採り立て生椎茸は格別だが、お値段は一桁上。 そんな旬の食材を日常的に食べる訳にはいくまい。 [A 青菜と茸をそれぞれゆがく。] ・春菊−エノキ ・ホウレン草−なめこ [B 軽く油で炒める。] ・大根葉−生椎茸 ・蕪の葉−エリンギ ・(茎付きの菜花)−しめじ [C 浅炊きする。] ・三つ葉/小松菜/壬生菜/水菜−マイタケ ■漬け物■ 「胡瓜」あるいは「茄子」と、「茗荷」を薄切りにして、塩を振ってよく揉む。 暫く放置して、しんなりしてきたら塩を洗い流し、水気切ってから、手で水分を絞リ出す。 ・出汁を加えない。 ・他の香味はできる限り加えない。 (胡麻を振る程度ならかまわない。) ■汁■ 主菜の煮物で残った汁を適当な濃さに薄めたものを「汁」とする。 実は、「賽の目に切った木綿豆腐」。 汁を掛けるだけで、煮ないこと。 従って、美味しい豆腐を使う必要がある。 尚、刻んだ万能葱をどっさり盛ることをお勧めしたい。他の香辛料は一切使わぬこと。 ■お酒■ まだまだ暑いので、ホップの苦味をウリにしているビール(ピルスナー)をお勧めしたい。 --- 参照 --- (ご飯のイラスト) (C) フリー素材の食べ物イラスト屋 http://www.food-illustration.com/index.html 「料理講座」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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