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2010.6.11
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三角ティーバッグの紅茶ゼリーはどうか…

 紅茶の美味しさは、沸騰したての湯のなかで十分な時間茶葉を泳がせて初めて生まれる。
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 ティーバッグは片づけが便利なので、拙宅でも常備品だが、煮出すミルクティーやホットワイン、紅茶ゼリー用に使うことにしている。
 もっとも、バタバタしている時は、カップにそのまま入れて飲むことも少なくない。バニラティーが多いが。

 緑茶やコーヒーは旅行等には使うが、頂きものの消費でやむなき時を除いて、ティーバッグは滅多に使わないのに、紅茶だと不思議と気にならない。
 自分でも気付かない、なんらかのこだわりがあるからだろうが、のんびりと香りを楽しむ上では、ティーバッグでは今一歩なのは確かだ。

 しかし、最近の紅茶のティーバッグの質は高い。バッグ臭は全く感じられないし、茶葉の香りが立つものもある。
 それをつくづく実感したのは、紅茶ゼリーの風味が格段に上昇したからである。
 一度お試しになるとよいのではないか。
 以下、ご説明。

【1】紅茶ティーバッグを購入する。
 紅茶ブランドは五万とある。好き好きだが、紅茶業者の汎用品で十分。ただ、三角バックにしてみよう。
  → 「紅茶のこれから」 (2005.10.20)

〜 包装分類 〜
平袋,ダブル
(糸タッグ付)
ラウンドバッグ
三角バッグ
ドリップ袋
製袋方式 超音波シールカット
ラミ(ヒートシール)
分包/連袋
箱デザイン
シール二重包装,等々
参考: 不双産業(株) 「ティーバッグ見本」
http://www.fuso-sangyo.co.jp/tea.html
 突然三角バックと言われてもピンとこないかも知れぬので、簡単に触れておかねばなるまい。日本の場合、どうしても袋の材質や個装に目を奪われがちである。廉価品を除けば、ティーバッグの形はほとんど同じに見えるからだ。しかし、この形、結構重要なのである。

 ご存知だと思うが、廉価品で見かける、超音波シールの単純な袋は米国発祥。輸入品は雑な作りが多いが、実はそれも結構悪くない。現地詰めだと、茶葉にバラツキはあるものの、新鮮なら結構それだけで香りを楽しめるからだ。古い茶葉を綺麗に詰めたものより余程まし。
 一方、この手の袋にご不満なのが英国体質。テースティングしブレンドして提供してこその紅茶だから、これでは折角の味がでないと感じる訳だ。そこでラウンド型ティーバッグが用いられる。Tetley紅茶から始まったと聞いたことがあるが、日本では滅多に見かけないタイプだ。
 さて日本だが、当然ながら、消費者はやたらうるさい。そのため、ダブル(帯の折込)タイプが多くなる。理屈では確かにシングルよりはよさそうだ。ただ、問題は袋の面積が矢鱈広いから、製品管理が行き届かないと、紙パルブ臭を感じかねない。それが気になる人もいるから、非紙材の シングルタイプもあったりする。これは相当高価な筈だ。質の悪い茶葉に、高級な袋という商品もあったりするのだから、なんだかね。

 そして、最近よく見かけるのが、三角タイプ。これなら茶葉が踊ると言われている。
 どこまで効果があるかわからぬが、使ってみると確かに香りが高いようだ。
 ということで、これをお勧めしたい。

 そうそう、ついでだから、お洒落な包装の例(台湾)もご覧になったらどうか。
  → “Lao Tsu say [老子曰]”
 言うまでもないが、茶とは文化である。従って、たかが包装、されど包装ということ。細やかな機微を感じさせる包装こそ、日本の伝統でもあったのだが、いまや逆転していることがよくわかる。

【2】紅茶を作る。
 ミルクポット(小鍋)で少量の水を沸騰させたら、火を止めてティーバッグを入れ、軽くゆすってしばらく放置。香りが十分出たところでバッグを取り出す。(カップで飲む訳ではないので、苦味が余り出ない程度で抑えた方がよいだろう。)

【3】ゼリーに仕上げる。
 先ず、好みの甘さに仕上げる。拙宅では顆粒砂糖(プレインヨーグルトの添付品)を用いる。グラニュー糖ならよいが、上白糖はお勧めできない。ただ、コーヒーシュガー(褐色の粗目)ならそれなりのものになる。
 バニラ風味が欲しいなら、エッセンスを数滴落とすとよい。
 砂糖が溶けたことを確認してから、粉ゼラチンを所定量入れよく混ぜる。(水でふやかさなくても問題ないと記載されている製品を使用すること。)分量さえ間違わなければ失敗することはない。ただ、柔らかめにしたいなら、ゼラチン量を多少抑え目にした方がよい。

 ゼリー容器に注ぎ、水に浮かべて荒熱を取り、すぐに冷蔵庫で冷やす。できるだけ手早く行おう。
 尚、粉寒天が余っているからといって、代用するのは止めた方がよい。喉越しが全く違い、がっかりするだけ。こちらは、波照間の黒砂糖で味をつけ、ダイス切りにして、バニラアイスクリームをつけて食べるのがよかろう。シロップや果物と一緒にするとフルーツパーラー風になって喜ばれるかも知れぬが、寒天そのものをじっくり味わうことができなくなってしまう。何を重視するかだ。

【4】食べ時を考えて。
 小生は、固まってすぐの、うっすらと冷えた時分が最高と思うが、もちろん人によって感覚は違う。多分、完全に冷えきった方が美味しいと感じる人が多いのではないか。そうそう、クリームか、コンデンスミルクをかけると喜ばれることが多い。
 苦味がある訳ではないから、小生は、手を加えない方が楽しいが、ミルク味無しではデザートとしては今一歩と感じるのはわからないでもない。


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