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2010.9.15
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“Pandan”フレーバーで楽しむ方法…

 パンダンはタコノキ科らしい。
 タコ足のヤシの木系ということ。
 ただ、食用は草本らしい。


 何時頃からかわからないが、スーパーに「椰子砂糖」が並んでいる。ナツメヤシやココヤシの樹液を煮詰めた輸入“パームシュガー”を日本で袋詰めした商品のようだ。ファンがいるということだろうか。
 小生の場合、この砂糖見るとバリ島の風景が頭をよぎる。昔のことだが、10年ほど続けて、毎年1週間強のんびりとすごしたので、懐かしい感じがするのである。砂糖の名称は“Gula Merah”だった。

 ということで、この砂糖で甘味でもどうかと考えた次第。

 この場合、どうしても必要なものがあるが、それはココナッツミルク。タピオカミルクはコンビニでも定番らしいから、素材も結構売れそうなものだが、こちらは余り人気がないような感じ。というのは、あることはあるのだが、大きな缶詰だけだったりするからだ。まあ、一度にその位は使うだろうということかも知れぬが、小さな紙パックが欲しいところ。しかたがないので、粉末のココナッツミルクを購入するしかない。それはそれで便利ではあるが。

 そして、エスニック風を強調したいなら、“Pandan”の葉のエッセンスも入手したいところ。こちらは専門店でないと見つからない。関心を持つ人は、東南アジア食大好き人間だけなのだろう。
 この“Pandan”だが、緑の色付けになるし、独特の芳香があるから、暑い地域では結構魅力的。沖縄で使われていてもおかしくないと思うがどうなのだろうか。石垣島では、パイナップルのような実がなっているタコノキ(アダン(1))は珍しいものではなかったし。
 そうそう、売られているエッセンスは、タイていタイ製品。
 インドネシアやカンボジア料理店はだいぶ消えてしまったが、タイやベトナムはまだ堅調だから、そこら辺りの食材を扱う店なら売っているのではないか。(アメ横では輸入冷凍葉も売られているそうだし。この場合、タイ名のバイトーイ[Bai Toey]。)

 インドネシアレストランのデザート定番は揚げバナナが多そうだが、シナモンフレーバーだったりして、どうも欧風な感じ。それに、“デザート”というコンセプトがイカン。そんな感覚は現地になかろう。
 甘味は、三時のオヤツ的なのものが主流。そして、なんといっても家庭料理的であるべきだ。
 と言うことでレシピ。

■Kolak■
(1) 実を準備する。
  -サツマイモ[ubi jalar/manis]とカボチャ[labu ]の実部分を一口大に切り、半茹。
  -バナナ[pisang]も一口大に切る。
(2) 甘いココナッツミルクを作る。(水と粉ココナッツミルク)
  -お好みだが、さらりとした程度がよいのではないか。
  -暖め、“Gula Merah”と微量の塩を溶かす。
(3) 実を入れてよく煮たら、“Pandan”エッセンスを適量落とす。
(4) 作りたてを暖かいままで食べる。もちろん冷やし[Dingin]もあり。
(注意すること) 実が煮崩れないように。

 小生の場合、ココナッツ系はしいて食べたいものではないが、椰子砂糖を使ったこのデザートは結構美味しいと思う。ただ、“Pandan”フレーバーが強いと手が出なくなる。
 “Pandan”でなく、Cloveフレーバーにする人もいるらしいが、(2)こうなると印欧的だ。それなら、レモングラスでさっぱりさせたいところ。尚、エスニック系フレーバーが苦手なら、牛乳、三温糖、バニラエッセンス。それにシナモンフレーバーとなる。たいしたものではない。

 --- 参照 ---
(1) 中須賀常雄: “アダンの不思議” しまたてい No.21  http://www.okikosai.or.jp/20kouhou/simatatei/sima_21/sima21-06.pdf
(2) http://www.oocities.com/soho/lofts/2938/indonesian/kolak.html



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