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オジサンのための料理講座  ↓イラスト (C) SweetRoom

2014.1.4

 

1合の炊き込みご飯つくり…

かやく飯、混ぜご飯、炊き込みご飯、・・・など呼び名は色々あるが、ここでは、混ぜ「鮨」的なものではなく、味付きの炊いたばかりのご飯を指す。
具を混ぜ炊くだけでできるように作った商品は色々あるが、一番の問題はたいていが3合なので多すぎる点。冷凍保存すればよいとはいえるが、炊き立ての美味しさを失うとつまらぬ。といって、一合の手作りは面倒な感じがする訳だ。

そこで、今回は1合対応の炊き込みご飯作り。
もちろん、ハレ用途ではなく、日常生活における食べ物。面倒な準備不要で、第一義的には即刻完成料理とする。そこそこの味でよしとし、その気になったら、すぐに食べようという訳。
正確な所要時間はなんとも言い難いが、だいたい30分そこそこで完成することを目指したい。と言うか、要するに、炊飯器の「早や炊き(水を入れすぐ炊飯開始)」コースを使うだけにすぎぬ。

他の特徴としては、基本の具とし、缶詰 and/or 油揚を用いる点位か。

では、早速、解説。・・・
<A. 缶詰コース>
要するに、味付け液を入れて、ご飯をすぐに炊き、炊きあがったら具をさっと混ぜるだけ。「浅蜊/あさり」素材缶詰なら深川飯擬きだし、醤油味の「烏賊/いか」なら、イカ飯擬きということになろう。
魚介以外に入れたい場合は、缶詰の液体で数分煮込むだけ。重要なのは、缶詰の具は米と一緒に炊かないで、炊き上がったご飯に混ぜるという点と、それ以外の具と液体は、味を加減して炊飯器の水に最初から混ぜておくこと。

出来上がりの美味しさの差は、「具」ではなく、「液体」で生じるので、自分好みの味にしておくこと。ちなみに、本格的な深川飯を家庭で作ってもたいしたものができないのは、砂抜きの美麗な浅蜊だから、「液体」に調味料を加えないと、旨み不足になるだけのこと。

<B. 油揚コース>
良質な油揚でないと味はさっぱりだから、そこは要注意。ざっと油抜きしてから、できる限り細切りして、他の具と一緒に味をつけて軽く煮る。これをお米に混ぜて炊くだけ。茸なら、「舞茸+しめじ」がよかろう。
尚、乾物の場合は、短時間で戻るものは、煮ないで、水洗いしてゴミをとったらそのままお米と一緒に炊く。切干大根や鹿尾菜/ひじきはこの方が食感が良い。

あとは、つけたし。
○「薬味」あるいは「ふりかけ」
具と一緒に煮て使ってもよいのだが、葱や生姜は生でつかっても、刺激で食がすすむもの。
焼き海苔や炒り胡麻も一寸ふりかけるだけで、美味しさは増すもの。

そうそう、この程度の混ぜご飯では、いかにも蛋白質不足。つけあわせの2種はどうか。ご飯を炊いている間にすぐにできあがる。
○温泉卵
ミルクパンで水から温めて、底からあぶくがでてきたら火を止めて10分。・・・てな具合の感覚はそれぞれの家庭の火力や鍋の大きさ、卵の温度で決まっているもの。
○おぼろ豆腐
容器に豆乳を入れ、電子レンジで熱くして、苦汁を垂らしてよくかき混ぜ、弱でレンジ加熱して放置するだけ。

野菜も欲しいので、青菜を茹で、削り節を掛ける。
それに、汁がないと寂しいので、拙宅の場合は、太白おぼろ昆布に飾り麩で。

上記を手間と考えるか、なんだたいしたことないなと感じるかは人による。

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