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2003.5.18 |
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馬鹿にされる日本の金融…2003年5月に入り、円高阻止と称して、とんでもない巨額のドル買いが行われている。Bloomberg Japanの報道によれば、この介入で、国内では円が「じゃぶじゃぶ」状態だという。このため、マイナス金利で運用をせざるを得ないという。 ここまできても、財務省はあちこちで介入姿勢を表明し続けている。呆れることに、わざわざマスコミに「心理戦」とか、「隠密介入」と書かせている。自信をもって、介入を続けるつもりだ。 未だに、日本政府は、市場介入で為替をコントロールできると考えているのだろうか。それとも、輸出産業のご機嫌取りに徹しているのだろうか。 市場の大勢が、今年の始めから、1ドル110円に向かって動いているのだ。こんな時に、何兆円投入しようと、流れが変わる筈があるまい。 介入すれば、一時戻り、又、すぐに逆戻りするだけである。全く無駄な努力である。 介入成功もあれば、失敗もある、という訳ではない。市場が勝手に動いているだけで、流れが合えば成功、流れが逆なら失敗と呼んでいるだけの話だ。介入が流れを決めた訳ではない。 2003年初頭から、延々と、小規模介入をし続け、効果がなくなると、今度は数兆円のドル買いを始める。際限なく、延々と続けるつもりなのだろう。とんでもない人達である。 お蔭で、為替ディーラー達は、大儲けのチャンス到来と大喜びである。 「日本とは、どうしてこれほど無能なのか?」という声が聞こえてきそうだ。・・・と思っていたら、驚くようなコラム記事が2003年5月6日に登場した。 題名がすごい。「Michael Milken, a Job May Await You in Japan」だ。 まるっきり冗談のような、タイトルだが、実は真面目な主張である。筆者は、Bloombergのアジア担当コラムニスト、William Pesek Jr.だ。(http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=10000039&sid=aLNemn5YmqoE&refer=columnist_pesek) Milkenといえば、ジャンク・ボンドで一世を風靡した挙句に、犯罪者と化した超有名人だ。こうした輩が、日本の金融業界にはピッタリだというのである。 確かに、得体のしれない債権が溢れ返る状態で、調子のよいキャンペーンで屑を高値でつかませる手法に長けた人が登場しない限り日本は救われないのかもしれない。 日本政府や金融業界がいかに動こうと、全く信用されていないことがよくわかる。 「政治経済学」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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