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2003.6.19 |
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米国への投資は帳尻が合うのか…
海外から米国への資産投資の巨大な流れが数字でもはっきり読み取れる。 一般常識からいえば、これだけ差があれば、さぞかし米国は海外への支払いが多かろうと思う。 ところが驚くことに、収入と支出の数字を見ると、ほとんど均衡している。(この数字は資産収入を直接反映している訳ではないが、目安にはなる。) このことは、米国の海外保有資産の投資効率は極めて高く、海外の米国内投資効率は極めて低いということになる。 米国投資が魅力的だから、世界中のマネーが米国に集まるなどと喧伝するエコノミストが多いが、マクロで見る実態は全く逆である。 投資収益率が悪いにもかかわらず、マネーが集まってくる現象は、自由市場ならば、バブルかリスク回避である。(もっとも、ドル安阻止のために、総力をあげて米国資産購入に動く国もあるから、どこまで自由市場といえるか疑問ではある。) 常識的に見れば、これはバブルだろう。 これがバブルでないとしたら、さらに恐ろしい。 米国だけが儲けのタネを牛耳れる訳はないのに、ハイリターンを実現していることになるからだ。米国の海外投資は、薄氷を踏むようなハイリスク投資が多いことになる。 マクロで見ると、米国への投資は疑問である。 「政治経済学」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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