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2003.8.30 |
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Fortune500を読む(29:ツーリズム)…「Fortune 500」の業種分類の最後は、MISCELLANEOUSになっている。日本企業は電通と日本郵船が入っている。どちらも、欧米では類似業種の企業の売上高規模が小さいためしかたがないのだろう。 (出典:Fortune 2003年7月21日 F-22) しかし、この分類に入った雑多な企業、10社のなかには、特徴的な企業も散見される。 1つが、ツーリズム産業あるいはホスピタリテイ産業(宿泊サービス業/旅行業等)と呼ぶべき分野の企業だ。 まずは、日本でも知られるホテルチェーンである。 ・MARRIOTT INTERNATIONAL [米] バケーション宿泊施設提供業も登場している。(不動産業等との兼業) ・CENDENT [米] 欧州からも、旅行業者がランクインした。 ・TUI [独] 欧米では、年に1、2回は長期休暇を取得し、家族などで旅行するため、この市場は大きい。日本のライフスタイルは全く違うから、欧米型のツーリズム産業は成り立たない。 しかも、欧米から日本に旅客を呼び込む仕組みもほとんど機能していないから、この分野で日本企業がグローバル化するためには、大きな障害があるといえよう。
業界あげて、観光客誘致施策を政府に働きかけているようだが、2002年の統計を見ても、訪日外客数は524万人で、出国日本人数は1,652万人である。訪日観光客は300万人レベルなのだ。 (EDカード廃止で、出国先と旅行目的統計は無くなった。) どの産業もグローバル化が進んでいる。当然、ツーリズムも該当する。 しかも、IT技術の利用で、生産性と便益性が飛躍的に向上する産業だ。これから、ツーリズム産業は大きく変身することは間違いないと思われる。 チャンスが訪れている訳だ。 この波に乗れる企業が、日本に登場するだろうか。 「政治経済学」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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