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2008.10.20 |
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誰の金融危機話を読むべか…Paulson財務長官、Bernanke FRB議長が上院銀行委員会で議会証言までしたのに、2008年9月29日、米国下院で“$700 billion”の緊急経済安定化法案が否決された。このシーンはみもの。なんといっても、Pelosi議長の一言がガツンと効いた。 “It is a number that is staggering, but tells us only the costs of the Bush Administration’s failed economic policies−policies built on budgetary recklessness, on an anything goes mentality, with no regulation, no supervision, and no discipline in the system.”(1) まあ、こんなことまで言われ、Bush大統領の評価は最悪。もはや、誰も大統領の発言に耳を傾けようともしなくなったようだ。まさに、歴史に残る大統領になったということ。 ここまできて、任期も残すところ僅かなのだから、日本の自称「借金王」首相のように、ドカーンと驚くような施策を打ち出したらよさそうに思うが、小さな政府思想に反するから、それもできないようである。 皆、大統領が何を言おうとたいして聞かないとしたら、一体、誰の話に関心があるかといえば、やはりジャーナリズムのようだ。FinancialTimes(FT.com)やWallStreetJounal(WST.com)のウエブ訪問者は激増中だとか。 WST.comを追いかけるようにして、NewYorkTimes(NYT.com)もウエブデザインを一新したから、こちらも見始めた人は多かろう。WST.comが無料で読める部分を広げ、ビジネス/テクノロジー関係を有料にしているから、NYT.comは無料のビジネス/テクノロジーを強化して惹き付けるつもりなのだろう。Paul Krugmanのコラムも爆発的人気だろうし。 そして、なんといっても特徴的なのは、ブログ強化。すでに完全に独立できるブログが育っているが、外部ブログとの提携も積極に進めている。 その他にも、International Herald Tribune(IHT.como)のような新聞もある。こちらには、“While ultimate costs of the programme are unknowable, Japan's experience may offer some guidance.”(2)といった小論が掲載されたりして目が離せない。 こうなると、金融危機状況で何から読むか、思わず迷ってしまう。 まあ、余りに貧困な日本のジャーナリズムのウエブに目を通す気力だけは湧いてこない。それでも、ウイットに富んだ話でもあれば救われるのだが。 ちょっと考えてみたが、やはりBloombergだろうか。 その理由は単純。なんと言っても、面白いから。 そうなると、最近、出色なのは何だと聞かれれるか。 ・・・この質問に答えるのは難しいが、議会に登場した、Paulson君とBernanke君の採点票はどうだろう。
原文で記載されている、先生のコメントとは多少違うが、小生から見れば、こんな講評になるだろうか。
まあ、生徒も先生も、経済安定化法案程度の施策でなんとかなるとは、全く思っていないのである。 --- 参照 --- (1) “Pelosi Floor Statement on Bipartisan Financial Rescue Legislation”[2008.9.29] http://www.house.gov/pelosi/press/releases/Sept08/bailoutfloor.html (2) Oxford Analytica: “WINTERNATIONAL: Aggressive action contrasts with Japan” International Herald Tribune [2008.9.26] http://www.iht.com/articles/2008/09/26/news/26oxan-Japan-.php (3) Caroline Baum: “Paulson Plan Is Still a Pig, Even With Lipstick” Bloomberg [2008.9.29] http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601039&sid=akLF7S6zlJdU&refer=columnist_baum (United States Congressの写真) [Wikipdia] http://en.wikipedia.org/wiki/Image:State_of_the_Union.jpg 「政治経済学」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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