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2009.2.7 |
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米国社会が不安定化しなければよいが…“If we fail to act, we are likely to lose millions more jobs and the unemployment rate could reach double digits.”(1)は、議会に対する政治的な脅しではなく、正直に語っただけのこと。なにしろ、2009年1月の米国雇用統計の数字は惨憺たるもの。約60万人弱の雇用(非農業部門)喪失が3ヶ月も続いているのである。 すでに、3百万人以上の雇用を喪失したことになるが、この先、さらに、3百万人程度の喪失はありそうな気になるではないか。 実際、プロも同じ見方をしているようだ。(2) ここで、ふと、なんの裏づけもなく、300万人の雇用創出に動くと新大統領が表明していたことが気になった。 どうして300万人なのか。 これは、年間の雇用喪失量をカバーする程度の値と言えるかも知れぬが、よく考えると、結構重要な値なのではないか。 米国は日本と違い、人口増加社会である。年間300万人まではいかないだろうが、それに近い増加基調を保っている筈だ。 年間300万人以上雇用が喪失すると、米国社会は安定性を失ないかねないのでは。 この不況は、好不況の波とは違うから、我慢すればなんとかなるという類のものではない可能性が高いし。 --- 参照 --- (1) “STATEMENT ON TODAY'S EMPLOYMENT NUMBERS FROM CHRISTINA D. ROMER, CHAIR, PRESIDENT'S COUNCIL OF ECONOMIC ADVISERS” THE WHITE HOUSE Office of the Press Secretary [February 6, 2009] http://www.whitehouse.gov/the_press_office/STATEMENTONTODAYSEMPLOYMENTNUMBERSFROMCHRISTINADROMER CHAIRPRESIDENTSCOUNCILOFECONOMICADVISERS/ (2) Shobhana Chandra: “U.S. Jobless Rate Soared in January and Payrolls Kept Plunging” Bloomberg [February 7, 2009] http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=anUsi4qmeolw&refer=news 「政治経済学」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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