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2001.11.17
 
 


軽水炉問題(2)…

 2001年、浜岡1号で事故が発生した。報道状況からみて、今まで発生したミスや故障対策遅れが原因の事故ではなさそうだ。

 この軽水炉は、1976年に稼動している古いタイプである。

 従って、原因が推定できないなら、圧力容器を始めとする中核部分が寿命に近づいたため発生した可能性がある。
 過酷な環境下で放射線に曝されると劣化がどうなるかの実証データは少ない。予想より寿命が短い可能性もある。

 一般に、稼動初期は故障が多発する。その後、問題が整理され、対処が進むから故障発生は急速に減少する。日本の軽水炉は最新改良版が稼動し始めており、炉の技術は十分成熟しているといえるから、運転信頼性は極めて高いと考えられる。滅多に事故は起きない筈だ。
 しかし、古い軽水炉の設備寿命が迫ってきたなら、事態は一変する。これから、次々と故障が発生し始める可能性がある。

 もしも、寿命問題が原因とすると、初期の小さな50万KW級軽水炉の廃棄が迫ってくる。日本では、新たな原発用地確保は極めて難しいから、スクラップ・アンド・ビルトの技術開発を急ぐ必要がでてきた。



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