表紙
目次

■ 分類の考え方 2015.3.30 ■


昆虫の分類用語/和名は漢字が望ましい

Beetle(s)と言えば、英国の元祖グループサウンズか、○W印の車が思い浮かぶ。これらの言葉だが、カブトムシを指すとの解説しか見かけたことがない。
確かに、ギターを上に掲げればカブトムそっくり。しかし、車だと、そんな突端はついていない。カナブンやコガネムシの方が似ているが、そんな言い方をする人に出会ったことはない。
これで、おわかりだと思うが、Beetlesとは、クワガタやミズスマシまで入る広い概念。かつて、小学校では、これらを「甲虫」と教えていたような気がする。

昔は、こうした名前が漢字で書いてあって当たり前だった。それが、今はそれはご法度。コウチュウと書かねばいけないらしい。片仮名ではたして想像がつくものだろうか。確かに、兜や鍬形という漢字を知らない人が多い時代だから、それでもよかろうと感じてしまうが、果たしてそれでよいのだろうか。「トビムシ」にしても「跳虫」と記載して、成程感が湧くものではなかろうか。
日本語の特徴は多義語だらけという点。例えば、「コムシ」だが、小生は「古虫」と想定。コレ、間違っているかも知れないが確認のしようがない。下々の人々には、正解がわからないようにしているからだ。これが現実
日本語は、その場の雰囲気で字義を推定する能力が要求されるかなり厄介な言語であり、だからこその歓びもあり、朝鮮半島やベトナムのように、漢字を捨てずにいる訳なのに、こと理科になると突然カタカナが要求される。その方が良い場合も少なくないが、こと、生物の名前に関しては下らない方針と言わざるを得まい。どのみち、日本語の名前など「科学用語」ではなく、専門的情報が必要ならラテン語名を使わざるを得ないからだ。小生は全く利用しないが、園児・児童だらけの動物園でさえ、銘板には必ずその名前が書いてある。今や、日本語を片仮名にしなければならない理由など特に無い。と言うか、漢字の方がイメージが湧くから優れている。ほとんどの人が読めないような漢字はよした方がよいが、そうでなければ漢字の方がイメージが浮かび易いから優れた表記方法である。フリガナが面倒などという手間惜しみをして、伝えたい情報を逃してしまうなど、本末転倒。

分類用語はサラナリ。「皿なり」ではない。

代表的な種の名称で一括りするなど、かえって混乱のもとである。もちろん、それしかないというならわかるが、折角、苦労して作ったものがありながら、それを捨て去る神経は理解不能。カルト的思想が蔓延している「業界」なのだろうか。
以下見て欲しい。「○翅」でかなりの分類がカバーされており、小生は賞賛モノだと思う。しかも、鳥の「羽」でなく、虫の「翅」の文字を使うから、誰が見てもこれは分類用語と気付く。
それに、直観をくすぐるので、実にわかり易い。・・・双翅(ハエ)、鱗翅(チョウ)、膜翅(ハチ)など、素人でも理解できる。ノミは隠翅で、甲虫は鞘翅とくるし、跳ねるバッタ類は直翅だ。すべて成程感アリ。
虫屋さん達のセンスだろうが、素晴らしい。石屋さんや星屋さんとは一味違うとの自己主張かも知れぬ。
もちろん、原始昆虫に近い類は、ハネではなく、「○尾」。そりゃそうだろうと感づく訳だ。流石にこの表記だけでは無理があるから、特別な言い回しもあるが、それはそれで結構な訳で。

漢字表記を復活させて欲しいもの。

【六脚-内額】
 [原]
   鎌脚虫カマアシムシ/Conehead
 (粘管)
   跳虫トビムシ/Springtail
 [双]
   古虫コムシ/Two-pronged bristletail
【六脚-昆虫<単関節丘>】
 (古顎)
   イシノミ/Bristletail
【六脚-昆虫<双関節丘-無翅>】
 [総]
   衣魚 or 紙魚シミ/Silverfish, Fishmoth or Firebrat
【六脚-昆虫<双関節丘-有翅>】
 (蜉蝣)
   蜉蝣カゲロウ/Mayfry
 (蜻蛉)
   蜻蛉トンボ/Dragonfry
 [非]
   Gallois虫ガロアムシ/Icebug
   踵行カカトアルキ
 [革]
   鋏虫ハサミムシ/Earwig
 [綱]
   蜚ゴキブリ/Cockroach
  [等]
   白蟻シロアリ/Termite
 (蟷螂)
   蟷螂 or 鎌切カマキリ/Mantis
 []
   川螻蛄カワゲラ/Stonefry
 (紡脚)
   白蟻擬シロアリモドキ/Webspinner
 [絶]
   数珠髭虫ジュズヒゲムシ
 [直]
   飛蝗バッタ/Grasshopper
   蝗 or 稲子イナゴ
   精霊蝗虫ショウリョウバッタ/Oriental longheaded locust
   螽 or 蛬キリギリス/Katydid, bushcricket or long-horned grasshopper
   露虫ツユムシ
   馬追ウマオイ
   轡虫クツワムシ
   蟋蟀コオロギ/Cricket
   鈴虫スズムシ/Bell-ring cricket
   松虫マツムシ
   竈馬 or 便所蟋蟀カマドウマ/Cave cricket
   螻蛄ケラ/Mole cricket
 (竹節虫)
   七節 or 竹節虫ナナフシ/Phasmid
   木葉虫コノハムシ/Leaf insect or Walking leave
 (咀顎)
  (虱)
   虱 or 蝨シラミ/Sucking lice
  (噛虫)
   茶立虫チャタテムシ/Booklice
  (食毛)
   羽虱ハジラミ/Chewing lice
 [総]
   薊馬アザミウマ/Thrip
 [半]
   油虫アブラムシ/Plant lice
   介殻虫カイガラムシ/Scale insect
   粉虱コナジラミ/Whitefry
  (頸吻)
   蝉セミ/Cicada
   角蝉ツノゼミ/Treehopper
   泡吹虫アワフキムシ/Froghopper
   浮塵子ウンカ
  [異]
   椿象 or 亀虫カメムシ/Stink bug
   水黽 or 水馬アメンボ/Water strider
   田鼈 or 水爬虫タガメ/Giant water bug
   水蟷螂ミズカマキリ/Water stick insect
 [脈]
  [広]
   蛇蜻蛉ヘビトンボ/Alderfry
   蟷螂擬カマキリモドキ/Mantidfry
  [扁]
   薄翅蜉蝣ウスバカゲロウ/Ant lion
   草蜉蝣クサカゲロウ/Green lacewing
 [鞘] 甲虫類
  (原腹節)
   長扁平虫ナガヒラタムシ/Reticulated beetle
  (飽食)
   歩行虫 or 筬虫オサムシ/Ground beetle
   斑猫ハンミョウ/Japanese tiger beetle
   源五郎ゲンゴロウ/Predaceous diving beetle
   水澄 or 鼓豆虫ミズスマシ/Whirligig beetle
  (粘食)
   粒水虫ツブミズムシ
  (多食)
   兜虫カブトムシ/Japanese rhinoceros beetle
   鍬形虫クワガタムシ/Stag beetle
   天道虫, 紅娘 or 瓢虫テントウムシ/Lady beetle
   蛍ホタル/Firefry
   象虫ゾウムシ/Weevil
 [撚]
   撚翅ネジレバネ/Ttwisted-wing parasite
 [長]
   挙尾虫シリアゲムシ/Scorpionfry
 [隠]
   蚤ノミ/Flea
 [双]
   蠅ハエ/fry
   虻アブ/Horse-fry
  (糸角)
   蚊カ/Mosquito
   蚋ブユ/Black fly or Gnat
   大蚊ガガンボ/Crane fry
   蝶蝿チョウバエ/Drain fry
 [毛]
   飛螻蛄トビケラ/Caddisfry
 [鱗]
   蝶チョウ/Butterfry
   蛾ガ/Moth
 [膜]
   蜜蜂ミツバチ/Honey bee
   雀蜂 or 胡蜂スズメバチ/Hornet or Wasp
   小繭蜂コマユバチ/Parasitoid wasp
   蟻 or アリ/Ant

 (C) 2015 RandDManagement.com