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魚の話  2007年11月16日
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ちゃがら の話…


   見にいくと 中層に集まる チャガラかな
    茶殻を水に入れると沈むが, 攪拌すると真ん中に集まってくる. 専門家はその理由を知っている.(1)

 小生はチャガラなどという名前を知らなかったが、結構知られている魚のようだ。
 ・・・と知ったのは、瀬戸内海の魚を飼育されている方のウエブをみていて。(2)

 どんな魚を釣るのかと、釣り日記を眺めていたら、チャガラを研究されている方がいるという。(3)
 どうも、全国のチャガラは同一種ではない可能性があるので、DNAで検討するという話のようだ。(4)

 そう言えば、この魚、ハゼの仲間である。何故だか知らぬが、矢鱈に種類が多いのである。
  → 「はぜの話 」 (2006年2月17日)

 ハゼに親しみが湧くのは、様々な色や形だからかも知れないが、どうしてこれほど多いのかの納得ある説明はない。本当にそんば見方でよいのか、気になるところではある。
 ハゼ釣り愛好家にたずねたりすれば、学者が新種と言いたいからではないか、と言いかねないが。

 例えば、チャガラが属すキヌバリ属の、キヌバリと呼ばれる種には太平洋型と日本海型がある。これは別種だと言う人もいるから、DNAによる分析も進んでいるようだ。(5)
 確かに、写真(6)で見てみると、両者は黒帯の数が一本違う。別の種と言われれば、素人なら納得してしまうだろう。
 ハゼの分類には膨大な労力を必要とするようだ。(7)

 それにしても、種とはどんな定義なのか、考えさせられる。

 同じキヌバリ属というが、見かけの差はとてつもなく大きい。
 キヌバリは絹の光沢を放っているのに対し、チャガラはあくまでも地味な茶殻色。  しかし、コレ保護色なのかも知れない。中層で群れることが多いチャガラに対し、キヌバリはその下で泳いでいるからだ。
 なにせ、“採取したときは薄汚いこげ茶色。水槽に入れてしばらくすると淡いオレンジ色になります。”(2)というのだ。

 --- 参照 ---
(1) http://ansys.jp/solutions/documents/mystery.pdf
(2) 「おすすめ飼育生物リスト」チャガラ  http://kabuse.y7.net/siiku/chagara.htm
(3) 釣り日記 [2005.8.20]  http://kabuse.y7.net/diary/05.08.htm
(4) 山形の釣り好きのお部屋 チャガラ [2006.9.18]  http://y-fish-like.hp.infoseek.co.jp/F_chaga_s.htm
(5) http://www.umikai.sakura.ne.jp/sorita/020206/020206.html
(6) http://homepage2.nifty.com/PhD-mukai/Laboratory/Pterogobius/Pterogobius.html
(7) 明仁, 等: ハゼ亜目 「日本産魚類検索 全種の同定 第二版」東海大学出版会
(烏龍茶急須のイラスト) (C) yoshie ヴィラージュ・クッキング素材集 http://homepage1.nifty.com/steak/sozaisyu.htm


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