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魚の話  2008年2月22日 [続]
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食べわけ、すみわけのイモガイの話…

 “昆虫と花が一対一対応している話をよく聞くが、特定の魚と特定のゴカイという棲み分けはあるのだろうか。”となにげなく書いた。
  → 「ごかい 」 (2008年2月22日)

・・・山口正士先生から、どう考えるべきかご教授頂いたのでお知らせしておこう。

「特定のゴカイやそれに近縁の虫状の動物を食べる
 食べわけと、
 餌のゴカイの種類 ごとの生息場所の差異による
 すみわけとが、
 魚ではなくてサンゴ礁の巻貝類であ るイモガイの仲間で知られています。」

「イモガイ類の食性は大きく3つに分けられ、
 魚専門、巻貝専門、そしてゴカイなどの 虫専門となっていて、
 その虫専門ではさらに虫のグループごとに細分化されていま す。」

「イモガイ類の現生種が約500種に分化(進化)した背景には
 このような食べわけ、すみ わけの効果があったと考えられています。」 (沖縄では110種類)

 ・・・ということで、「イモガイ類の進化をめぐって − 食べわけ、すみわけの生態学 (種の多様性を促す力) 」との講義ノートまで頂戴した。
 有難うございました。

 う〜む。

 つまり、外来種のゴカイが繁殖すると、在来種のゴカイの種が減り、それにともなってイモガイの種も減るという連鎖が発生しているということではないか。
 おそらく、こんな現象はイモガイに限るまい。
 ほとんどの人は知らん顔をしているが、日本の海では、大きな変化がおきていることになる。

 --- 参照 ---
(イモ貝の写真) [WIKIMEDIA COMMONS] Sto?ki2.jpg http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Sto%C5%BCki2.jpg


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