トップ頁へ>>> |
魚の話 2008年2月22日 |
「魚」の目次へ>>> |
|
ごかい の話…ゴカイ買い 風に吹かれて 釣り三昧 (釣れた場合) 日本沿岸に棲む環形動物多毛類は900種をこすそうだ。(1) このうち、どんな種類が釣り餌になるのかは、さっぱりわからないが、魚の好き嫌いはどの程度のものなのだろうか。 昆虫と花が一対一対応している話をよく聞くが、特定の魚と特定のゴカイという棲み分けはあるのだろうか。
定番品の汎用餌“青イソメ”と、国産だから高価とされる多少硬めの“赤イソメ”、臭さがあるから魚の喰い付きが違うという高級品の“岩イソメ”といったところ。 もっとも、ともかく釣りさえできれば嬉しい人はこの手の活き餌に興味はないかも知れぬ。堤防を散歩しながら釣り人の餌箱を除くと、ほとんどが冷凍アミだからである。 ウエブの釣り餌屋さんの商品を眺めると、同じようなものを、○○イソメ、○○ゴカイ、○虫と様々な名前で呼んでいる。ここには、統一基準などなさそうだ。地方名と言うより、勝手に名付けている感じがする。 まあ、同じ種でも、環境が変われば、色や形態も相当違いそうだから、それでかまわない感じはするが。 そんなことより、高級餌の驚異的な値段には驚かされる。確かに、相当違うイソメだが、そんなに喰いつきが違うのだろうか。 素人にしてみれば、どこまで本当か疑問だが。 だが、そんなことを言っていたら、いつまでも初心者の域を脱することはできないのが釣りの世界。 餌を吟味できるようになって、ようやく一人前。(2) 実に奥が深い。というか、これが釣り師の楽しみでもあるのだ。 と言うのは建前。 “黄金虫”はカレイ釣りでは抜群の成績をあげてるんですとか、瀬戸内海の黒鯛は餌取りが上手だから“ユムシ”にしておきなよと、店屋から聞けばどうしても買いたくなるだけのこと。 → 「ゆむし 」 (2007年3月23日) 今や、釣り餌を採れるような汽水域など滅多にないから、餌は買うしかない。従って、釣具だけでなく、餌でも薀蓄を傾けることができるようになったとも言える。 ただし、ほとんどの餌は輸入品。国産は高級品だ。 例えば、アオゴカイ(3)といった海外品種が大量に入ってきている。相当違う種のようだ。 はたして、日本で育った魚が、外来餌を美味しいと感じるのだろうか、と考える時代はとうに過ぎている。 釣り場に棲んでいる多毛類は、在来種と外来種の混血ばかりかも知れぬ。 [続]→ 「食べわけ、住みわけのイモガイの話 」 --- 参照 --- (1) 西栄二郎,他: 「神奈川近海の干潟・汽水域に産する環形動物多毛類」 神奈川自然誌資料28 [2007年] http://nh.kanagawa-museum.jp/kenkyu/nhr/28/101-107_nishi.pdf (2) 田澤R&D技術士事務所「釣りの科学技術対話 第4章−餌」 http://www.tzwrd.co.jp/fish/fish4.pdf (3) http://www.biology.tohoku.ac.jp/lab-www/microbrain/flame-museum.files/nouaogokai.htm (参考) 知って納得 キスのえさ http://www.h5.dion.ne.jp/~hane/kisunoesa.htm The Lugworms Gallery/釣餌ギャラリー http://park15.wakwak.com/~bee/esa/ (釣り人のイラスト) (C) OTOMIYA.COM 魚と釣りの素材「海の素材集」 http://www.otomiya.com/sozai/index.html (手に入れていないが釣り餌業界本が発刊されたそうだ.) 島田武治: 「つりえさ稼業」 釣具界 2007年 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
|
(C) 1999-2008 RandDManagement.com |