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魚の話 2008年5月9日 |
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えそ の話…とりあえず エソは釣らんと 落ち着かん銀次郎 [2006年8月6日 “釣り馬鹿川柳”投稿句より] そんなに人気がある魚なのだろうか。 エソはなかなか難しい漢字で、魚偏に曽と書く国字だそうだ。(1)モトは「狗母魚」らしいが、これも何が何だかさっぱりわからぬ。 エソという名前だけは耳にした覚えはあるが、魚屋で見た覚えはない。 ただ、“各地の港、市場を巡っているとよく見かける”(2)そうだ。 時に、釣れる魚らしいが、たいていは捨てられているのではないか。小骨が多い魚は、どうしても嫌われるからだ。 しかし、蒲鉾用としては、最上級品だとか。特に、有名なのが愛媛産。(3) 蒲鉾は全国どこでもあるが、「びり鯛のけずりかまぼこ」(4)という聞き慣れないものもあるし、「皮焼き」(2)という見慣れないタイプまであるそうだ。 この地域、エソを年中食べたい人が多いのは間違いないと思われる。 グチ(イシモチ)も蒲鉾用としては有名だと思うが、それほど人気を呼ぶようなものではないから、エソは余程のモノなのだろうか。 → 「いしもち 」 (2006年8月4日) 思うに、水分が多くて、違和感ある脂分が少ない白身魚なら、すり身にして空気が入らないように整形して蒸せば、それだけで十分美味しいということではないか。 その観点では、鯛などより、マエソ、シログチ(イチモチ)、スケトウダラが最適なのは言うまでもなかろう。蒲鉾好き人口が多すぎると、これらの魚が獲られすぎる可能性があるということでもある。 他に使い道がなさそうなフカ(ジンベイザメを除くサメの総称)で美味しくする方法を追求してもらいたいものだ。 --- 参照 --- (1) 大原望: 「動物漢字の辞典」【魚4】 [b1110 W2493] http://ksbookshelf.com/nozomu-oohara/DKSakana4.htm (2) ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑 マエソ http://www.zukan-bouz.com/hime/eso/maeso.html (3) 岡弘康[愛媛県工業技術センター]: 「かまぼこ通信」 “原料 エソ(1)” [2000.6.20] http://www.hassui.co.jp/kikou/kikou3.html (4) 愛媛の郷土料理100選 http://shop.ehime-iinet.or.jp/kyoudo/ryouri/yawata/yawa2.htm (川柳の出典) http://www.turibakaoyaji.com/senryu.html (マエソの絵) by Robbie N. Cada [Wikipedia]Saund u0.gif http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Saund_u0.gif 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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