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魚の話 2008年8月29日 |
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えぼし貝の話…形見とて 御立鳥帽子 給わりき 烏帽子は公家の礼装とされている。 写真を見ると、被ると、緊張感が漲るようだ。 ただ、公家の仕事はもっぱら儀礼だから、 業務着でもある。 それを 外すのは私的な時間ということ。 謡曲「松風」では、在原行平は帰還のおり、浜で海女に烏帽子を残す。 昔の人は、烏帽子貝にそんな風情を感じたのだろうか。 浜に打ち上げられたブイに固まって密集している貝があるが、それが「烏帽子貝」だとか。今までずっと特殊な貝だと思っていたが、岩の間に棲むカメノテに近いらしい。 貝ではないということ。 → 「かめのて 」 (2006年10月20日) ただ、カメノテとは違って、食べる身が余りに少なそうな感じがする。と言っても、食べようと考える人は少ないと思うが。 当然ながら、浜に打ち上げられればそれで一生を終える。浮遊物に身を任せる生活だが、一体、どこから流れてくるのだろうか。 と言うより、世界中の海に棲んでいるということかも。 専門家でもないし、漂着物をじっくり観察する習慣も無いから、どうして貝でないのかわからなかったが、手だか脚だかわからないものが殻の間から出てくる姿を見れば、全く別の生物であることはすぐに納得できる。 → 「エボシガイの摂食行動」と「その2」へのリンク頁 [Journal of Ethology] (C) Springer社・日本動物行動学会 よく見ると、貝状のところに柄がついており、これで浮遊物に固着している。柄が成長すれば、多少は角度を変えて位置を動かすことができそうだが、そんなことより、ただただ皆で密集することを図る性格の生物のようだ。 もっとも、密集といっても、その数が余りに多いと、気味悪さが生まれてくる。 → 「Alien Sea Creature Metropolis」 [YouTube] (0:27) --- 参照 --- (烏帽子装束の解説) 綺陽会(主宰: 八條忠基): 「冠と烏帽子」 http://www.kariginu.jp/kikata/2-2.htm (衣冠束帯の三条実美) [Wikipedeia] 「幕末・明治・大正 回顧八十年史」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Sanetomi_Sanjo.jpg 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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