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魚の話 2008年11月7日 |
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ひらの話…ヒラを知り 涎を流す 魚好き広東製ヒラのクサヤは熱をかけると臭くないらしい。 ヒラという名前の魚を始めて知った。 たまたま、香港料理の話を聞いたら、「曹白魚[cao bai yu]」という名称の魚に出くわした。どんな魚かと検索したら、コノシロとの記載が結構ある。しかし、写真を見た感じでは、コハダ・コノシロといった小魚とは、大きさが余りに違うので、中国語で検索してみたら、ヒラだった。(1) 南日本から東南アジア、インドまで分布している南方ニシンといったところか。(2) 尚、中国名はツァオバユウだけでなく、レンユウとも言っているようだ。(3) 聞きなれない名前なので、日本では滅多にとれない魚かと思ったら、岡山では、なくてはならない魚なのだという。(4) まあ、素人だから知らなくて当然なのかもしれないが、ママカリは有名なのにこちらは宣伝していないので不思議な感じがした。 → 「飯借 」 (2006年10月27日) なにせ、“ヒラの入っていないすしは「(ばら)すしにあらず」といわれるほど浸透し、ダントツの人気”(5)の魚なのだから。 ただ、一つ欠陥がある。“小骨さえなければ殿様の食事にもなる”という点。・・・みがきニシンの小骨が硬いといった感じか。 従って、普通なら「捨てられかねない魚」なのである。三枚に卸して骨を避けながら刺身にすると、細切れの破片になってしまうそうだ。お蔭で、ぼうずコンニャク氏も、「まずい魚」ではないが、「食べがたい魚」と評価せざるを得なかったようだ。まあ敢えて食べることもないだろうと見なしたのである。(6) しかし、岡山を訪れたら、そうではないことがわかったそうだ。 流石、岡山県人。 尚、黄・渤海における漁獲量は10,000t(7)だというから、本場はやはり中国。ただ、刺身・塩焼料理ができる環境ではないから、もっぱら塩漬だが。 --- 参照 --- (1) [Ilisha elongata: 繁体中文] 「白力、力魚、曹白魚」 http://www.fishbase.org/Summary/SpeciesSummary.php?id=1627&lang=Chinese http://www.ndkj.gov.cn/fish/news/sctp/2005726230911.htm (2) “Computer Generated Maps for Ilisha elongata” Aqua Maps http://www.aquamaps.org/receive.php (3) グラバー図譜「ヒラ」 長崎大学附属図書館 http://oldphoto.lb.nagasaki-u.ac.jp/GloverAtlas/target.php?id=134 (4) 岡山県郷土文化財団: 「ヒラの煮付け・酢のもの」 岡山市中央卸売市場 http://www.city.okayama.okayama.jp/ichiba/taste/hira.html (5) 岡山市場を取り巻く生活情報「ヒラ」 岡山市中央卸売市場 http://www.okachu.co.jp/houmonki.html (6) 「岡山県人が偉大に思えてくる。ヒラという魚」 ぼうずコンニャクのお魚三昧日記 [2007年12月30日] http://uma-i.seesaa.net/article/75550429.html (7) 山田梅芳: 「ヒラ/漁獲・利用」 http://snf.fra.affrc.go.jp/sakana/sakana_1/hira_a_k/hira_z/hira/hira_data/hira_data4.html 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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