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魚の話 2009年2月6日 |
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なめたがれいの話…世代越え 鰈の煮付け 受け継がれ どうも店屋の煮付けの味は合わぬという人は少なくない ムシガレイの話をしたら、ノスタルジー的にナメタガレイも気になってしまった。 → 「やなぎがれい」 (2009年1月30日) 子供の頃は、子持ちのナメタガレイ煮付けは結構登場していたように思うが、最近はさっぱり国内産を見かけない。 と言っても、知っているのは、その名前だけで、他のカレイと姿形のどこが違うのかはよくわからないのだが。おそらく、その昔、沢山とれ、カレイといえばこの魚だったということだろう。 現在、売っているのは、一匹ものはマガレイと記載されているが、並んでいるほとんどの商品は冷凍輸入切り身のカレイ。どういう訳か、卵があるものばかり。 まあ、どうせ、ナメタガレイは獲り過ぎでいなくなったということだろう。 釣り人が「宝くじ」と呼ぶというほど個体数が少ないらしいし。(1) ニュースを見ていたら、2008年末の大船渡魚市場では、“正月に欠かせないナメタガレイも通常の七割以上減”だったそうな。おかげで、なんと1Kgが5,000円の高値だ。(2) これが浜値なら、小振りの一匹ものをお店で買うと、1万円札でお釣りがこないのも当然だ。 この辺りでは、それほどのお金をかけてまで食べるようだ。年越しに欠かせない、縁起ものということらしい。東京では普通は新巻鮭だが。 子持ちだから、数の子より美味しいので選んだということかも。それに膨らんだ腹の白さが嬉しいだろうし。 ただ、寒い地域ということもあろう。煮凝りが美味しい料理だから、作りおきのお節には向いている。 だが、それは昔の話。暖房の効いた部屋には向かないのではなかろうか、などと部外者が言うのは失礼か。 ということで、どうなっているのか調べかけたら、ナメタカレイが正式名称でないことを知った。ババガレイ[婆々鰈]だという。風体がそうは見えないが、誰が名づけたものやら。 でも、年々歳々といったイメージの魚ということでは当たっているのかも。 しかし、ババとはそっけがない。ヌメヌメしているから、「滑多」という方がよさげだ。そういえば、姿形は全く覚えていないが、このヌルリ感だけが記憶の片隅に残っている。 --- 参照 --- (1) 「スポニチ釣りMAX ナメタガレイ38センチ」 スポニチ [2009年01月14日] http://www.sponichi.co.jp/society/special/fishing_news/fishing_news/KFullNormal20090114124.html (2) 「大船渡魚市場 突然のサケ大漁」 東海新報 [2008年12月30日] http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws4225 (鍋のイラスト) (C) KANO'S FACTORY http://www.chocolat25.com/kfactory/ 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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