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魚の話  2009年9月11日
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わらすぼの話…


 わらすぼの 長者が生まれる 夢を見て
  刈った稲藁は、田に積んで、天日干したのだろう。それが藁素坊かな。
  そんな情景は見かけない。コモ巻き藁は機械干しだろうか。
  干潟の藁素坊君の方は健在らしいが。


Photo by (c)Tomo.Yun ゆんフリー写真素材集
 同じ有明海仲間なのに、ムツゴロウ君に比べると、ほとんど目立たないのがワラスボ君。
  → 「むつごろう」 (2009年9月4日)

 有明海の一部の河口域でしか獲れないようだし、(1)ムツゴロウ君同様に行く末が案じられる。
 ともかく、外見がユニーク。
 目立つのは、退化してほとんど痕跡としか言えないような目と、むき出した牙のような歯。
 そして、細身で長く、皮膚にはヌルヌル感あり。内臓が透けているようにも見え、誰が見ても、その風貌は異様。(2)
 皆、気味悪がって、知らん顔をすることになる。

 普通はそんな顔ほど、味があるものだが。

 実際、沢山獲れた頃は、丸干を出汁にしていたようだ。多分、内臓をとってから。
 当然だが、コレ、今では、珍味。
 しかし、カラカラに干したものは堅い。それを齧って食べるのもおつなものと考える人も少なくないようだが、“弱火で長時間煮込み、ポロポロになったら干して、すり鉢で粉にする砕いて粉に”(3)して、ふりかけで食べるもののようだ。「もくさい」と呼ばれている。

 --- 参照 ---
(1) 魚種別漁獲量分布 魚種: ワラスボ
  http://ay.fish-jfrca.jp/ariake/gn/gyojyou/pdfedition/pdf/5_4-27.pdf
(2) 「ワラスボ」 WEB魚図鑑
  http://fishing-forum.org/zukan/mashtml/M000571_1.htm
(3) 「ワラスボ これぞ「こだわりの珍味」代表」 朝日新聞 [2004年3月27日]
  http://7ten.world.coocan.jp/0403hirado/ariake/ariake1.htm
(コモ巻きの写真) Photo by (c)Tomo.Yun ゆんフリー写真素材集  http://www.yunphoto.net


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