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魚の話  2009年12月25日
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ちかの話…


  銀鱗の 輝き眺め 新酒呑み

   ワカサギ代替魚があるそうだ。


 チカ[japonicus]という、ワカサギ[nipponensis]そっくりの魚がいるそうだ。
 ワカサギと言えば、氷結した湖上での穴釣りの情景が目に浮かぶ。
    → 「わかさぎ」 (2009年3月27日)
 一方、チカは寒風吹きすさぶ堤防で釣る魚らしい。(1)北海道南岸の冬の風物詩なのかも。本州から見れば、寒い海に棲むようになったワカサギといったところか。
 釣り餌は芋虫(サシ)ではなく、アミのようだが。

 どうも初心者向きのようだ。釣師はソイ釣りの餌にするのだとか。(2)
 もっとも、汚れた海だから食べたくないということかも。

 尻鰭の前端が背鰭の前端より後なので違いがわかるそうだが、(3)水族館ならじっくり見ればわかるだろうが、魚屋さんが綺麗に鰭を立てて陳列することは無いだろうから、売り物の目視判断は難しそうだ。

 北海道の“スーパー等でもかなりお安く売られている、庶民にはうれしいお魚”らしい。(4)

 アイヌ語かと思ったら、“cikap”(5)は鳥なので違うようだ。
 と言ってロシア語系でもなさそうだ。(女性名ヴェーラの愛称がヴェーロ“チカ”になるような使い方はあるが。)
 まあ、海が千(チ)魚(カ)だらけと言うところが妥当か。

 --- 参照 ---
(1) 「紋別チカ釣りの様子」 魚狩団 [2007年4月26日]
   http://uokaridan.net/2007/04/post_18.php
(2) 「八戸地方の釣り、海釣りを中心として チカ釣り」 エムエスラボ
   http://ms-laboratory.jp/hobby/fishing/chika/chika.htm
(3) “チカ” ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑
   http://www.zukan-bouz.com/kyuriuo/tika.html
(4) 「ちいさくて かわいい お魚の おいしい食べ方」 丸鮮千代水産
   http://www.rakuten.ne.jp/gold/chiyo/contents/dekirumon/chika/index.html
(5) 白老のアイヌ語単語集
   http://www.geocities.jp/ainuitak/ainind.xls
(fishbaseのHypomesus)
  ・Hypomesus nipponensis (ワカサギ)
  ・Hypomesus japonicus (チカ)
  ・Hypomesus olidus (北米の池“pond”)
  ・Hypomesus transpacificus (サクラメントのデルタ“delta”)
  ・Hypomesus pretiousys (北米の西海岸)
  http://www.fishbase.org/NomenClature/ScientificNameSearchList.php?
  crit1_fieldname=SYNONYMS.SynGenus&crit1_fieldtype=CHAR&crit1_operator=EQUAL&crit2_fieldname=
  SYNONYMS.SynSpecies&crit2_fieldtype=CHAR&crit2_operator=contains&group=summary&backstep=-2&crit1_value=Hypomesus
(Hypomesus transpacificusの写真) [Wikipedia] Peterson, B. Moose / U.S. Fish and Wildlife Service
  http://en.wikipedia.org/wiki/File:Hypomesus_transpacificus.jpg01


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