表紙 目次 | 魚の話 2017年9月25日 ぼうずはぜ の話Vegan 苔を食べ 瀧に打たれて 暮らす日々急流に掉さし修行の日々か。 パンダ達磨鯊を体色だけ語ってしまったが、[→]坊主鯊のお仲間ではないようだ、そこらについて軽く触れておこう。 先ず、類縁種を、適当にピックアップしてみた。・・・ 《Sicydiinae》 ○Awaous 南鯊 黒南鯊/Largesnout goby Cand stripe awaous govy Pearl goby@メコン川 ○Lentipes 鎧坊主鯊 ○Sicyopterus 坊主鯊 瑠璃坊主鯊 Nopili rock-climbing goby@ハワイ ○Sicyopus 赤坊主鯊 蛙鯊 ○Stiphodon 南洋坊主鯊 紺照坊主鯊 早瀬坊主鯊 柿色姫坊主鯊 翡翠坊主鯊 (分類参照) JODC(日本海洋データセンター)GODAC/JAMSTEC 珊瑚礁棲もいるが淡水種が目立つ。その棲息域はたいていは川の中流から上流であり、かなりの急流のことも少なくないようだ。というか、急流というニッチに進出しその後分化していった一群と見てよいだろう。 その環境に適応しているのだから、左右の胸鰭が融合し、一種の吸盤的役割を果たし、岩や石に吸い付いて流されないようにしていると思われる。 結構、種類は多いから、それぞれの種の棲む場所と食性は極めて狭いと見てよいのではなかろうか。熱帯の島嶼の特定の急流に棲む種ということになろう。 どのように生活しているのかは定かではないが、videoを眺めると、なんとなく想像がつく。 → ボウズハゼ Bouzuhaze Sicyopterus japonicus by Sasuke Tsujita@YouTube 2015/08/08 → ヨロイボウズハゼ、アカボウズハゼ(水中撮影)Lentipes,Sicyopus by odyssey3543@YouTube 2013/01/17 坊主と名付けているが、頭の格好に格別な違いを感じさせないから、おそらく肉食せず、固着している苔だけで生きていることを指しているのだろう。 驚いたことに、ハワイの川にも住んでいるようだ。確か、どこにでもいそうな鯉系統さえ、移入種を除けば、棲息していない島だから、何時頃にどのように来訪したのか気になるところである。 鯊の場合、淡水種と言っても、海に戻ったりできるらしいから、なにかに付着して海経由で渡来したのかも。 そんなことが気になったのは、ハワイの種の能力が凄いからである。天敵なしの楽園だったのではないかと思うが、山での修行を目指し、なにがなんでも上流へと進んだようである。 それにしても、"坊主の瀧登り"には恐れ入った。・・ → rock-climbing goby@Hawaii by GAIAPRESS@YouTube 2014/03/11 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2017 RandDManagement.com |