表紙
目次

■■■ 2015年4月21日 ■■■

角状細筒貝類…


 鬼宿日 貝寄せ潮に 光る角
2015年4月だと、10日が鬼宿日だったらしい。太陰暦だと2月であり、貝寄せ風の頃かも。
  ↑ イラストby (C) wanpug 「イラストわんパグ」

ビーチコーミングで気になるのは「角状細筒貝」ではなかろうか。よくよく眺めると、一部欠けている小さい貝殻が結構見つかるからだ。
ミュージアムショップには立派なものが並んでいるが、砂浜で完全な殻に出会える人はおそらく稀だろう。小生は、貝屋ではないので、この貝がどの程度の人気なのかはさっぱりわからぬが、コレクションの愉しみに浸りたくなれば、美麗なものは欲しくなる筈だ。
それは、古代感覚かも知れぬ。実際、宝物だったようだし。浜に打ち上げられた殻を切断しで管玉に仕上げ、装身具にしていたのは間違いないからだ。小生は、石製管玉はその代替品と見ている。

「ツノガイ(角貝/Tusk shell/象牙貝)[→2009年10月9日] という名称と、その形状は誰でもが知っていそうだが、ウエブ情報は少ない。貝のなかでは関心が集まらないのが不思議である。形が単純すぎるからだろうか。

ついでながら、角状細筒貝類の特徴をまとめると、以下のようになる。
殻・・・緩く湾曲し先細りの左右対称筒。【角ツノ
    たいていの殻は白色。これに薄褐色淡橙色。
身・・・先端開口部に肛門。前端開口部に頭+足。
頭・・・無眼,無触角。有触手。
足・・・砂泥海底埋在対応の伸縮型紡錘形。【掘足】

名称由来は調べていないが、素直に解釈することができそうな名前ばかり。
 (8本縦筋あり。数はなんとも。) 八角ヤカド
 (断面6角か。) 雪
 (強固縦筋系) 鑢,木賊
 (超細型) 針
 (肌色小型) 羽二重
 (芯的な細管が見える。) 蝋燭[Ch.蕊象牙]
 (殻口角だが大型で丸々。) 丸
 (殻口楕円大型[深海]) 平
 (輪状の色彩あり) 錦
 (薄青緑色) 水色
 (下部薄緑色が多いようだ。) 象牙
錦は確かに貝としての美しさを感じさせる殻である。

 「軟体類」の目次へ>>>  「魚」の目次へ>>>  トップ頁へ>>>
 (C) 2015 RandDManagement.com