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魚の話  2009年10月9日
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つの貝の話…


 磨り減った ツノを眺めて 悦に入る
  ツノは怖いが、年月を経ると、次第に丸くなってくる。それは貝だけか。

  ↑ イラストby (C) wanpug 「イラストわんパグ」

 角貝は世界中に棲んでいるそうだ。深海にも生息しているというから驚いた。
 博物館では10cmを越える貝殻が展示されているが、そんな大きいものを見たことがない。
 砂浜では結構見かけるのだが。と言っても、一部欠けたり、表面が擦り切れている上、拾うのも厄介なほど小さい貝殻である。しかも、浜の砂に混じっているからよく見ないと気付かない。ただ、場所によっては結構あったりする。
 多分、“ヤカドツノガイ”か“ムチツノ”ではないか。(1)ツノが、八角や六角になっているから。

 もっとも、Wikipedia[Eng.]では、“many beachcombers are unfamiliar with them”(2)とされている。まあ、確かに食用になるようなものではないし、一般人が海に潜って砂をほじくって調べることはないから、そんなものかも。
 ただ、北太平洋の原住民(American Indians)はTusk shellを交易に使用していたというが、(3)どうやって採取したのだろうか、多少気になる。
 砂(泥)に潜っている肉食貝だが、穴堀りに向く足はあるものの、食餌用と思われる糸状の手があるようで、全体の形はイカそっくり。(4)ただ、地中にいるので目だけはないが。
 貝殻で見ると、巻貝の単純化したものかな。(素人分類だから信用しないように。)

   ────────────ひざら貝 (多板がつながった殻) >>>
     ↓
      ───────────二枚貝 (二枚の蝶番つき殻)
       ↓
        ──────────巻貝 (複雑な形状の一体殻)
         ↓
          ─────────ツノ貝 (一枚の筒状殻)
           ↓
            ────────イカ (殻はよくわからない) >>>

 --- 参照 ---
(1) 「クチキレツノガイ・ツノガイの仲間」 鳥羽水族館
  http://www.aquarium.co.jp/shell/gallery/hyouzi.php?nakama=tsunogai
(2) http://en.wikipedia.org/wiki/Tusk_shell
  http://content.lib.washington.edu/aipnw/miller1.html
(3) Jay Miller: “Alaskan Tlingit and Tsimshian” University of Washington Libraries
  http://content.lib.washington.edu/aipnw/miller1.html
(4) Brian Speer: “The Scaphopoda Tusk shells” BIODIDAC
   http://www.ucmp.berkeley.edu/taxa/inverts/mollusca/scaphopoda.php
(鬼のイラスト) (C) wanpug 「イラストわんパグ」http://www.wanpug.com/


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