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左右相称動物

(C) Aleksey Nagovitsyn
■■■ 2017年11月26日 ■■■

ディキンソニア…

左右相称動物群の基底に、化石動物があてられている。
┌─刺胞動物/Cnidaria

│┌─────[化石]Proarticulata
│├─────珍無腸動物
└┤左右相称
├─後口動物群
└─前口動物群
「進化と分岐の考え方[続 附録]」(2017.11.24)

脊椎動物の分子時計の計測結果からすれば、左右相称形態が現れたのは6億年辺りの可能性が高そうとなる。もちろん、カンブリア大爆発<543-518Mya>の前のこと。
しかし、残念ながら先カンブリア期に"納得のいく"化石が見つかっていない。(センセーショナルな記事は存在しており、いかにも定説とされていそうな雰囲気だが、反論も一理ある。…Vernanimalcula@貴州やPlexus@豪州)

素人が、エディアカラ紀の化石写真を見ると、せいぜいが放射相称どまり。
肉感がありそうなものは、クラゲ的円形や楕円化したパンケーキ状態が多い。マット型生物が主流だったようにも見える。
代表的なのはこんなところか。
  ○Vaveliksiaバベリクシア…海綿動物
  ○Charniodiscusカルニオディスクス…海鰓(刺胞動物)的
  ○Nemianaネミアナ…珊瑚(刺胞動物)的
  ○Tribrachidiumトリブラキディウム…放射相称的

左右相称動物に該当しそうな化石種もあるが、基底に当たる形態ではない。
<558-555Mya>
  ○Kimberellaキムベレラ類@豪州 & 白海…軟体動物的
<630-542Mya>
  ○Parvancorinaバルバンコリナ…節足動物的

要するに、基底に当たりそうな先カンブリア期の化石としては、【Proarticulata<558-555Mya>のみか。

と言うことで、いい加減なものではあるが該当種を掲載しておこう。(整理された表が見つからないので、ご勘弁のほど。)
上部の絵でわかるように、すべて、Isomer動物と呼びたくなるような形態。その3分類で分けてある。
(尚、商品として販売されているものも少なくない。購入者は必ずしも化石マニアではないようだ。
ついでながら、ディキンソニアは縫い包みやフィギュアも作られているらしく、限られた世界だとは思うが、そこでは相当な人気らしい。)


◇Cephalozoa
 -Yorgiidae
  ○Yorgiaヨルギア@露
   ほぼ円形。
   体節風だが、中心線で左右にズレ。

 -Sprigginidae
  ○Sprigginaスプリッギナ
  ○Praecambridium@露
 -Andiva
  ○Andivaアンディヴァ@露
   体節の線と言うより、指紋筋。
   極めて軟らかい体躯ということか。

◇Dipleurozoa
 -Dickinsoniidae
  ○Dickinsoniaディキンソニア@豪
   この時期最大の1.2だが、3mm厚。
   体節はあるような無いような。
   前後はあるが口が見当たらない。

  ○Phillozoonフィロゾーン
  ○Windermeriaウィンダーメリア
◇Vendiamorpha
 -Vendiidae
  ○Vendiaベンディア@露
   中心部に消化管らしき部分。
  ○Paravendia@露
 -n.a.
  ○Karakhtia@露
◇n.a.
  ○Onegaオネガ
  ○Ovatoscutumオヴァトスクトゥム@豪
Andiva@露, Archaeaspinus@露, Armillifera@露, Ivovicia@露, Marywadea@豪, Podolimirus@ウクライナ, Tamga@露, Vendomia@露

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