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魚の話  2018年2月4日

にらみはぜ の話

😦 近寄れば 睨み返して 餌ねだり
  鯊類はシェルター族という印象が強いが。

真鯊、等が所属する<北方淡水進出志向>グループ《Gobionellinae/ゴビオネルス亜科》には、55属370種が選定されているという。[F. Pezold, 2011年]
日本語インターネットリソーシスで云々されている属は、そのうち約30。(日本列島から見ると、この程度が使い勝手がよいのであろう。末尾に、属名を記載しておいた。)
ということで、あと3ッ記載しておこう。

1ッ目は、扁平な頭で大きな眼球が目立つタイプ。飼育者は愛嬌たっぷりと感じ、えらく可愛がるようだ。ヒトとご対面してアップップでもなかろうから、繁殖期には、雄の睨み合いシーンが見られるのかも知れない。あるいは、異端的な生き様が顔にでているとしたか。
 ○Heteroplopomus・・・ニラミハゼ類
  [ニラミ]/細鬚異刺蓋鰕虎魚/Walleye goby(barbatus)
   上記以外に一家に所属する種はいないようである。

もう一つは、泥底棲の鯊。この類は様々な種が存在することはすでに記述したが、名前が想像できなかったので、取り上げなかった種である。腑に落ちぬが、とりあえず漢字化して記載。
素人的には、赤鯊[→]・子持雑子系統に映る。
 ○Chaeturichthys・・・ヤキインハゼ類
  焼印鯊(jeoni)@日本沿岸
  (旧:焼印鯊)/矛尾鰕虎魚/Branded goby(stigmatias)
     @韓国南西岸,中国沿岸の南シナ海
   上記以外に一家に所属する種はいないようである。

最後は、・・・
 ○Paedogobius・・・シラスキバハゼ類
  Babyface goby, Wide-gape paedomorphic goby,
  白子牙鯊(kimurai)

学者以外で鯊に興味を覚える方々といえば、食道楽を別にすれば、フィールドに出て写真撮影したいとか、気にいった種を選んで飼いたいという人々。そうありたいが、無理なので水族館に出向くのは、マ、予備軍。
従って、簡単に入手できる情報は、それに応えるもの。
一方、どんな風に分化してきたのか全体を眺めながら、想像を巡らしたいという要望は希少なので、残念ながら、その観点で知りたい情報は極めて少なく、残念至極。
せっかくだから、海外サイトも眺めてみたが、素養を欠くので理解は進まず、ただただ種の多さに感嘆するだけ。マ、面白情報には時々ぶちあたるが。・・・矢鱈に種が多いPygmy goby/Dwarfgoby[→]の類縁ではないかと思うが、食用世界最小なる種もあったりする位で。(結構、淡水志向の鯊が多いように見えるが、鯊は、海水〜汽水〜淡水を成長段階に応じて回遊するタイプが多いから、棲息地分類は結構厄介な気がする。)

【真鯊、等が所属する《Gobionellinae》グループ】
  <北方淡水進出志向>  → 「はぜ 全体像」
 ○Brachygobius・・・ブラキゴビウス類[Bumblebee goby]
 ○Clevelandia・・・クリーブランディア類[Arrow goby]@北米ブリティシュコロンビア
 ○Eucyclogobius・・・エウキクロゴビウス類
  Northern tide-water goby(newberryi)
 ○Evorthodus・・・エウォルトドゥス類
  Small goby(minutus)@米州大西洋沿岸
 ○Gillichthys・・・ギルリクティス類
  Longjaw mudsucker(mirabilis)@カリフォルニア
  Shortjaw mudsucker(setus(seta)@カリフォルニア
 ○Gobionellus・・・ゴビオネルルス類
  Choco goby(daguae)@大西洋
  Highfin goby(oceanicus)@大西洋
 ○Gobiopterus・・・ゴビオプテルス類
  Lacustrine goby(lacustris)@インドパシフィック
  Dwarf freshwater goby(stellatus)@インドパシフィック
 ○Hemigobius・・・ヘミゴビウス類@太平洋
 ○Ilypnus・・・イリプヌス類
  Cheekspot goby(gilberti)@カリフォルニア
  Bright goby(luculentus)@カリフォルニア
 ○Lepidogobius・・・レピドゴビウス類
  Bay goby(lepidus)@北米太平洋側
 ○Lethops・・・レトプス類
  Halfblind goby(connectens)@北米太平洋側
 ○Mistichthys・・・ミスティクティス類
  (luzonensis)@フィリピン…2.5cm:"smallest food fish"@Guinness
 ○Papuligobius・・・パプリゴビウス類@東南アジア
 ○Quietula・・・クイエトゥラ類
  Guaymas goby(guaymasiae)@カリフォルニア
  American shadow goby(y-cauda)@カリフォルニア
 ○Stigmatogobius・・・スティグマトゴビウス類[Knight goby]@インドパシフィック
 ○Typhlogobius・・・ティフロゴビウス類
  Blind goby(californiensis)@カリフォルニア

サビハゼ(Sagamia), アカハゼ(Amblychaeturichthys), ウロハゼ(Glossogobius), ヤキインハゼ(Chaeturichthys), マハゼ(Acanthogobius), (ハゼクチ)(Synechogobius), アゴハゼ(Chaenogobius), チチブ(Tridentiger), ウキゴリ(Gymnogobius), ヨシノボリ(Rhinogobius), アベハゼ(Mugilogobius), スナゴハゼ(Pseudogobius), カブキハゼ(Eugnathogobius/Calamiana), ヒナハゼ(Redigobius), エソハゼ(Schismatogobius), シロウオ(Leucopsarion), ミミズハゼ(Luciogobius), キヌバリ(Pterogobius), ゴマハゼ(Pandaka), クラミドゴビウス(Chlamydogobius), クモハゼ(Bathygobius), サルハゼ(Oxyurichthys), タネカワハゼ(Stenogobius), ノボリハゼ(Oligolepis), クテノゴビウス(Ctenogobius), ヒモハゼ(Eutaeniichthys), セジロハゼ(Clariger), シロクラハゼ(Astrabe), ヤミハゼ(Suruga), ニラミハゼ(Heteroplopomus), シラスキバハゼ(Paedogobius), オオモンハゼ(Gnatholepis)

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