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魚の話  2018年2月20日

ひめはぜ の話

👸 落ち着いて 姫を集めて ハーレムじゃ
      性別にかかわらず姫とされる訳だが。

"鯊本流"のインドパシフィックの標準的なSandgoby群は取り上げた。[→]
ここでは、日本列島から東シナ海辺りまで分布している種をとりあげておこう。
  姫鯊

"姫"はたいていは小さいという意味の接頭語として用いられるから、小さい真鯊として見られていた種なのだろう。
今は、違うグループ所属だが、かつてはそのようには扱っていなかったのかも。

一般的には確かに小型だが、餌の状況によっては10cmをゆうに越えるまでに成長する。円筒状細身でそれなりの大きさがある。8頭身なので、スタイルは秀逸だが、真鯊とたいしてかわらぬネと見られていたのだろう。
しかし、一大特徴がある。シャクレ顔なのだ。お姫様顔でよくあると言えなくもないが、それは可愛い顔の場合で、この鯊君は該当しない。ただ、セコセコしたところはなく、落ち着いた性格のようである。

身に着けている衣装ははなはだ地味で、お姫様的な華やかさはまるでない。但し、写真をよくよく見ると、その衣装は整った砂模様仕上げであり、いかにも高級品調。

ダイバーの撮影対象は、たいていはペアを形成する種だが、この鯊は一夫多妻制度を採用しているらしい。ゆくゆくは孵化場になる巣穴を持つような文化は受け入れ難いということか。
マ、どこにでもいる種だから、ダイバーが関心を示すことはないだろう。

【鬚鯊、等が所属する《Gobiinae》グループ】
 <熱帯棲分志向>"本流"  → 「はぜ 全体像」
 ○Favonigobius・・・ヒメハゼ類
  姫鯊/裸項蜂巣鰕虎魚/Sharp-nosed sandgoby(gymnauchen)
  -/ョ氏蜂巣鰕虎魚/Indopacific tropical sandgoby(reichei)
  -/艾麗西亞蜂巣鰕虎魚(aliciae)
  -/白條蜂巣鰕虎魚(lateralis)
  -/雀斑蜂巣鰕虎魚(lentiginosus)
  Exquisite sandgoby(exquisitus)
  Blackthroat goby(melanobranchus)
  (opalescens)
  (punctatus)

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