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魚の話  2018年2月22日

とさかはぜ の話


 小トサカ 潮の流れに 揺らいでる
 誰が見てもわかる特徴。
頭の皮弁は普通は棘、あるいは鬚の形になるが、わざわざ鰭のようにもできるようだ。
その目的はよくわからぬが、"目立ちたい"以外には考えられそうにない。
ソリャ、呼び名はトサカしかあるまいて。
  鶏冠鯊

沖縄固有の鯊らしい。
見た瞬間わかる種かと思いきや、このトサカを倒して隠している時もあるとのこと。つまらぬ輩に見せたくはないのであろう。
もちろん美しく映った写真もあるから、お気にいりのダイバーには観賞させて悦に入っているのかも。

そんな目立ちたがり屋さんを取り上げておこう。

👀 邪魔者に 一寸寄り目で ガンとばし
 とにもかくにも、矢鱈に大きな眼玉である。
寄り目が酷いとは見えないが、じっくり正面から見るとそういうことなのだろう。辛抱できないと、見合って見合って型の観察はそうそうできるものではない。
  寄目鯊

そこに注目すると、ゴーグルを掛けたかのような種[→]の兄弟かと思ってしまう。

 回り見て 気持ち緩めず 頬に鍵
 わかり易そうな特徴だが現実は違ったりして。

頬の後端にフックというか棘がある鯊がいるようだ。
  頬鍵鯊

体から出ている部分は、鰭以外、よく写っていない写真が多いから、現場ですぐに見つかるとは思えない。
と言うか、そういう種もいそうなので紛らわしいことこの上なし。
  "Threadless" cheek-hook goby

【鬚鯊、等が所属する《Gobiinae》グループ】
 <熱帯棲分志向>"本流"  → 「はぜ 全体像」
 ○Cristatogobius・・・トサカハゼ類
  鶏冠鯊/項冠鰕虎魚(lophius)
  姫鶏冠鯊(aurimaculatus)
  黒鶏冠鯊/淺色項冠鰕虎魚(nonatoae)
  Redfin crested goby(rubripectoralis)
  (albius)
 ○Cabillus・・・ヨリメハゼ類
  寄目鯊/大眼鰕虎魚/Tongareva goby(tongarevae)
  ミカゲ鯊/腹鱗大眼鰕虎魚/Lizard cabillus(lacertops)
     …(御影とも思えず。蜥蜴ならわかるが。)
  髭黒寄目鯊(atripelvicus)
  櫛寄目鯊(pexus)
  Bigeye cabillus(macrophthalmus)
  (caudimacula)
  (nigromarginatus)
  (nigrostigmus)
 ○Ancistrogobius・・・ホオカギハゼ類[cheek-hook goby]
  双鰭頬鍵鯊/Double-fin cheek-hook goby(dipus)
  鱗頬鍵鯊/Scaly cheek-hook goby(squamiceps)
  糸掛頬鍵鯊/Threadless cheek-hook goby(yoshigoui)
  Yano’s cheek-hook goby(yanoi)

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