表紙 目次 | 尾索動物の話 2018年4月11日 ウルトラマンほや の話🀙 岩の上 ピンズ[筒子]一色 四暗刻構造的には筒状で、みかけは生物1個体だが、孔を共用しており茎で一体化している群体がある。 そんなグループ代表は、余り筒らしさを感じさせないタイプ。 👼 妖精か 悪霊かは 好き好きだ 4mm程度の個虫数十がゴチャゴチャと集まっただけの塊状群体。 変化[ヘンゲ}海鞘 もちろん、共通の入出水孔がある。全体的には白色で、色が変化するとも思えないから、生殖過程が独特なのであろうか。 結構カラフルな種も含まれている。 👽 ウルトラの 父母は誰と 言うべきか ダイバーの通称。 ウルトラマン海鞘 体色はオレンジ色で白色斑紋。なんか顔のように見えるね、と言うにすぎない。 マニアなら 饅頭怖いと 言うかもネ 饅頭と言っても、朱紅がかっていたりするオレンジ色。 饅頭海鞘 ただ、色は環境や撮影の仕方で違うので、注意が必要であろう。 🍓 ぶつぶつは 一つ一つの 命なり こちらも地色は赤というより、オレンジ。 苺海鞘 とは言うものの、ゴロリと一個、コリャ色も形も苺だゼという写真もある。ただ、種に当たる部分は白色だが、それがかえって苺らしさ感を強めている。 ❙ 海底に 密集するのが ルールなり これもオレンジ色。 棍棒海鞘 南極の氷の下、水深60メートル以上ある場所にも類縁がいるとのこと。 こう並べると、オレンジ色好みに映りかねないが、ウルトラマン海鞘の類縁でも青色も。 輪紋筒海鞘 → [PHOTO]ワモンツツボヤ@おきなわ図鑑 (C)Ocean Blue 入水孔には輪の模様、出水孔の下には縦線の意匠。 よく紹介される青色種はこちらの方だ。 🏦 隠れ家を 青色に塗り ココ安全と 筒のなかに蝦君が棲みついているということでフォトダイバーに人気あり。 青海鞘 そもそも、骨格が無くゼリー的な体なのだからエネルギー的には半透明が一番楽だろう。ただ摂餌で様々な不純物が入るから透明状態を保つための排出活動は思いのほか厄介かも。 👶 クローンで 増えるやり方 様々に このグループは、おそらく生殖プロセスが錯綜しているのであろう。透明であると、増殖の様子が見えるのでそのような名称がついている種がいる。 子持海鞘 → [PHOTO]@Shallow-water Ascidians--CITE:Sanamyan, Karen, & Sanamyan, Nadya 勿論、緑色の"素"粒を抱えている種も。 😄 お気楽に 暮らすつもりが そうならず ウルトラマンの顔ではなく、人が笑ったような顔である。通称笑海鞘。 緑透明海鞘 群体なら、いかにもありそうな形態だが、天敵の海牛には好まれ易そう。 海牛にしてみれば、こちらも、似たようなものか。 緑海綿 骨格はあるものの、単純な群体の元祖はどうみても海綿であり、尾がついた幼体で遠くに固着場所を探そうというのが、海鞘と見ることもできよう。勿論、心臓や胃腸があるのでそのボディプランの複雑さは比較にはならないが。 感触は 生きるスポンジ とも言える 海綿擬態という訳ではなさそうである。 斑入海綿海鞘 体色は暗緑色で、淡色の模様あり。 形態的には必ずしも筒とも言い難い種もあるが、個虫構造がほぼ同じで、群体として共通孔を使っているのであるから、たいした違いがある訳ではない。 🍄 バラバラと 子孫振りまく 茸なり よく考えれば、茸の形の方が千差万別かも。 茸海鞘 大仏様の頭のような表が気になる。 🚰 小競り合い コップの中では タブーなり 名称以外の情報が極めて乏しいが、簪海鞘の仲間とされているから美しいカップ状の種と想定。 コップ海鞘 オレンジ色に写っている個体が該当するのではなかろうか。 → [PHOTO]by (C) Jan Carey 2013@BowerBird チラシには 蓮根模様が 欠かせない 蓮根的意匠にどんな意味があるのだろう。 散[チラシ]海鞘 → [PHOTO]Distaplia corolla Monniot, 1974@Tunicata 上記はピンズグループだが、分類上ではお隣のグループとされている方も見ておこう。 ⚽ 世界中 ボールがあれば 集まれる 坊主頭か、はたまたサッカーボールか、なんとも言えぬが。 Football sea squirt マ、いかにもありそうな形態である。 【尾索動物/Urochordata or Tunicate】 ┼┼┼◆海鞘[ホヤ]Ascidians ┼┼┼《Aplousobranchia》 ┼┼┼-Diazonidae ┼┼┼┼○Diazona or Syndiazona・・・ボウズボヤ類 ┼┼┼┼┼扁坊主海鞘(chinensis) ┼┼┼┼┼坊主海鞘(grandis) ┼┼┼┼┼Football sea squirt(violacea) ┼┼┼-Didemnidae[→]◆ ┼┼┼-Polycitoridae ┼┼┼┼○Polycitor・・・ヘンゲボヤ類 ┼┼┼┼┼変化[ヘンゲ]海鞘(proliferus) ┼┼┼┼○Clavelina・・・ツツボヤ類 (Little bottle) ┼┼┼┼┼黒筋筒海鞘(obesa) ┼┼┼┼┼コバルト筒海鞘(coerulea) ┼┼┼┼┼輪紋筒海鞘(cyclus) ┼┼┼┼┼房筒海鞘(elegans) ┼┼┼┼┼青海鞘/Blue Sea Squirt(moluccensis) ┼┼┼┼┼Light-bulb sea squirt(lepadiformis) ┼┼┼┼┼Painted tunicate(picta) ┼┼┼┼┼ウルトラマンホヤ/White spotted ascidian(diminuta) ┼┼┼┼○Eudistoma・・・キノコボヤ類 ┼┼┼┼┼茸海鞘(parvum) ┼┼┼┼┼紅茸海鞘(tokiokai) ┼┼┼┼┼斑入海綿海鞘(gilboviride) ┼┼┼┼┼緑海綿海鞘glaucus) ┼┼┼┼○Archidistoma・・・アーキジストマ類 ┼┼┼┼○Cyathocormus ┼┼┼┼┼コップ海鞘(mirabilis) →Sycozoa[カンザシボヤ類] ┼┼┼┼○Cystodytes・・・スゲガサボヤ類 ┼┼┼┼○Distaplia・・・チラシボヤ類 ┼┼┼┼┼散海鞘(dubia) ┼┼┼┼○Eucoelium ┼┼┼┼○Sigillina・・・ミドリトウメイボヤ類 ┼┼┼┼┼緑透明海鞘(signifera) ┼┼┼┼○Sycozoa・・・カンザシボヤ類 ┼┼┼┼┼簪海鞘(kanzasi) ┼┼┼┼○Homoeodistoma ┼┼┼┼○Placentela・・・コモチボヤ類 ┼┼┼┼┼子持海鞘(crystallina) ┼┼┼┼○Ritterella ┼┼┼┼○Sidneioides・・・スナモチボヤ類 ┼┼┼┼┼砂持海鞘(snamoti) ┼┼┼┼○Synoicum・・・コンボウボヤ類 ┼┼┼┼┼棍棒海鞘(clavatum) ┼┼┼┼┼姫棍棒海鞘(pellucens) ┼┼┼┼○Aplidium・・・マンジュウボヤ類 ┼┼┼┼┼饅頭海鞘(pliciferum) ┼┼┼┼┼北霜降海鞘(glabrum) ┼┼┼┼┼南霜降海鞘(multiplicatum) ┼┼┼┼┼砂饅頭海鞘(nadaense) ┼┼┼┼┼相模霜降海鞘(sagamiense) ┼┼┼┼┼霜降海鞘(yamazii) ┼┼┼┼○Polyclinum・・・モヨウボヤ類 ┼┼┼┼┼模様海鞘(constellatum) ┼┼┼┼┼菊紋海鞘(sundaicum) ┼┼┼┼○Pseudodistoma・・・イチゴボヤ類 ┼┼┼┼┼苺海鞘(kanoko) ┼┼┼┼┼霙海鞘(fragilis) ┼┼┼┼┼安珍海鞘(antinboja) ┼┼┼-Polyclinidae ┼┼┼┼○Aplidiopsis・・・モヨウボヤモドキ類 ┼┼┼┼┼模様擬海鞘(pannosum) (分類参照) ママでなく、素人が改編 JODC(日本海洋データセンター)GODAC/JAMSTEC 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |