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節足動物 鋏角類

■■■ 2018年4月24日 ■■■

蠍擬

見ただけで 虫唾が走る こともある
虫触れなしに 酸っぱさつのる

姿は蠍の形状とされているが、見た目、一寸違う印象。なんと形容したらよいかは難しいものがある。
尾が細く伸びており反り返るので、そこらの動きが似ているということでは。
熱帯/亜熱帯林間地上徘徊夜行性だが、石炭紀後期から生き延びてきた、なかなかの強者だ。南北アメリカや東南アジアに棲息しているが、インド辺りが大元のように思えてくる。

なんといっても、喰おうかと思って近付く輩に対して、一気にビネガーを噴射する手が秀逸。かなりの高濃度らしいから、下手に顔面直撃でもされれば酷い目に合う。そんなことになったらたまったものではないから、周囲からえらく嫌がられているのは間違いなさそう。
それを考えると、ビネガロンと呼ぶ方がこの虫にあっているのでは。

確証がある訳ではないが、英国Coseleyで発見された石炭紀の化石種はこのビネガロンと近縁ではなかろうか。
現時点では、四肺系脚鬚(蠍擬, 灸虫, 腕虫)の姉妹群と見なされているようだ。

写真を見ると、前部には、いかにも丈夫そうな4対の歩脚と鋏角があり、後(腹部)は11節で、蜘蛛形の基本は12節だと思うが、書肺らしき痕跡があるそうだから、素人からみてもその1種以外には考えられない。
[Digital visualisation] R.J.Garwood, et al.:"Three-dimensional reconstruction
   and the phylogeny of extinct chelicerate orders"

   PeerJ 2, 2014 (C) Garwood and Dunlop


鋏角類《蛛形 Aracgbuda
蠍擬(旧:鞭蠍) or ビネガロン Vinegaroon or Whip scorpion Thelyphonida
 -Hypoctonidaeマルヘソサソリモドキ
  Hypoctonus@南-東南アジア,雲南
  Labochirus@インド亜大陸
 -Mastigoproctinae
  Mastigoproctus@中南米
   テキサス・ジャイアント・ビネガロン
     Giant vinegaroon(giganteus)@北米西南部
   (colombianus)@コロンビア,南米
 -Thelyphonidaeサソリモドキ@南-東南アジア・メラネシア
  Thelyphonus
   ジャワ蠍擬(doriae)
   カンボジア蠍擬(wayi)
 -Typopeltinae
  Typopeltis
   奄美蠍擬(stimpsonii)
   台湾蠍擬(crucifer)
[化石]コスリイ[Coseley] Haptopoda
 -Plesiosironidae
  Pleiosiro
   コスリイ虫(madeleyi)
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