[→鋏角類目次] ↑PHOTO by (C)Jaroslav Smrž ■■■ 2018年4月25日 ■■■ 紙縒虫ジュラ紀に登場したらしいが、体長1〜2mmの微小な蠍擬的姿の種。 尾が紙縒的ということなのだろうか。 15ほどの体節があり矢鱈に細長い。もう少し太ければ小数珠とでも呼びたいところ。 だが、紙縒とでも呼ぶか、といったところで命名されたかのようなムシ。"こより"という言葉は残ってはいるものの、モノ自体はほとんど見かけない状況と化しておりそのうちなんだか解らない呼び名だネ〜となること必定。 鋏角も目立つし、歩脚は4対だから、確かにクモ形だが、長い爪付触肢はどう見ても脚である。そのため、素人からすれば5対の脚に見え、10脚類としたくなる。 尚、書肺は痕跡。 熱帯亜熱帯に棲息するとされているが、分布を見ると極めて局所的。当然ながら、滅多に見つからない。 当然ながら、好暗性で洞窟棲ということ。そこに逃げ込んだ種だけが運よく今も生き残っていたという雰囲気濃厚。 マ、蚤、虱、蜱のようにメジャーになれなかった微細体躯の種だが、隔絶された地で偶々生き延びることができた種なのだろう。 もっともそういう見方が妥当と言えるのかは、なんとも。 微小な種の発見は、限られた人々による尽力の結果であり、全世界で見ればその対象域はほんの一部の可能性が高いからである。発見しにくい姿をしている種だらけであるのは間違いなく、その工夫に気付けば新たな種が続々とならんとも限らない訳で。 鋏角類《蛛形 Aracgbuda》 ◆紙縒虫 [コヨリムシ] 鬚脚 Microwhip scorpion Palpigradi -Prokoenenidaeムカシコヨリムシ ○Allokoenenia@ギニア,西アフリカ (afra) -Eukoenenidaeコヨリムシ ○Eukoenenia ヨーロッパ紙縒虫(mirabilis) (spelaea)@洞窟棲…肉食だと思われるが藍藻食とも 「鋏角類」の目次へ>>> 「動物」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |