[→鋏角類目次] ■■■ 2018年4月26日 ■■■ 灸虫熱帯/亜熱帯棲好暗性の1cmに満たぬ虫。 湿潤な場所なら必ず棲んでいるようなポピュラーな種ではないか。ただ、豪州では見つかっていないようだが。 もっとも、朽ち木等に居るムシは沢山あり、学者は別だが、特徴がなければその他大勢の一員として見られてしまう。 そんなこともあって、形に特徴ありということで"灸"という呼び名になっているのだろう。ただ、その形は♂尻にしか現れないが。 どこにでも居るとはいえ、類縁の腕長澤田虫になると宜野湾市の天然記念物指定。各地に独自種が存在するのだろう。 どのような生態かわからぬが、ゴチャゴチャと様々な生物が集まっている"よくある"場所での希少種だとすれば、保護を呼びかけたところで自ずと限界があろう。生存条件が余りに不透明だから。 閉鎖的だった特殊環境で残存している希少種に対する環境維持策が有効とは限らない訳で。と言うか、例えば、ミミズ駆除が重要だったりしかねないから。(この辺りの話を下手にすると、里山一辺倒派の怒りを買いそうな気がする。) いくつかの写真を眺めたが、チラッと見た全体印象では蟻形。よくよく眺めると蠍形に近いといった感じ。目は退化しているそうだ。 東南アジア産の白亜紀化石が販売されており、マニア以外も購入するするような一般的な商品らしい。もちろん、虫入り琥珀のこと。 大昔からこの気候帯にはどこにでも棲んでいたのだろう。 鋏角類《蛛形 Aracgbuda》 ◆灸虫 [ヤイトムシ] or 裂甲 Shorttailed whip scorpion Schizomid -Protoschizomidaeムカシヤイトムシ -Hubbardiidae or Schizomidaeヤイトムシ or サワダムシ ○Apozomus or Schizomus 灸虫(sauteri) ザウター灸虫(sauteri)@琉球列島 大東灸虫(daitoensis)@大東島 ○Bamazomus 腕長灸虫(siamensis)@沖縄本島,宮古島 ○Pacal@メキシコ ○Draculoides@豪州北/西部 (bramstokeri) ○Megaschizomus@アフリカ南部 (mossambicus) ○Orientzomus 澤田虫(sawadai)@小笠原 ○Trithyreus 腕長澤田虫(siamensis)@宜野湾市天然記念物 ○Schizomus 目明灸虫(oculatus)@ジャワ -[化石]Calcitoronidaeケリヤイトムシ 「鋏角類」の目次へ>>> 「動物」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |