[→鋏角類目次] [→蜘蛛目次] "! ■■■ 2018年4月30日 ■■■ タランチュラ毒虫や 食用虫と 呼ばれても ペットにされて 都会生活 タランチュラは毒性イメージが広まっているが、危険と呼ぶ程ではないと喧伝されている。(タランチュラ用血清開発の話は聞かないし。) ペットとしてかなりの数が飼育されているようだから、無知の人々の迫害から蜘蛛を守ろうとの発言が多いのであろう。 マ、実物を見ると、ペットにしたいと思う気持ちもわからぬでもない。 よく見る蜘蛛と違い体が大きい上に頑丈な脚。しかも、結構、毛深い上に、カラフルだったりと、見栄えする。その頼もしいというか、いかにも強そうな姿にほれぼれして、見ているだけで楽しいのかも。それに、餌に跳びかかる肉食のくせに、やけに大人しい性格の種も少なくないようだし。流石に懐くことはないようだが。 かなりの大きさだから、それなりの体重がありそうで、活動は低調そうだが、のっそり動くならそれはそれで見飽きないのであろう。腹が減っていない限りは土中引きこもり生活者かと思ったら、飼い方によってはそういう訳でもないようだ。 お蔭で、人気上昇中らしく、世界中から捕獲され連行されてくるようだ。 ともあれ、この種が有名になる一番の理由は物凄い名称にあるといってもよいのでは。・・・ 米州棲息はバード・イーティング・タランチュラとくるし、アジア・豪州はアース・タイガーが多く、アフリカは気性が荒々しいバブーン(狒々)Sとくる。 (但し、ボリビアン・ドワーフ・ビューティとか、チリアン・ローズといいう命名も。性格が違うのであろう。) これらはすべて土蜘蛛の類と思ったら、アジア・アフリカには樹木棲に徹しているグループも。地面の穴掘りより、できあいの岩穴や樹木の穴での借家の方がお気楽ですゼという手の種もいて当然。 尚、飼うなら雌が長生きなのでお勧めらしい。10年以上は軽いと言われているようだ。雄は、どの生物種でも短命だが、特に蜘蛛は差が大きいのだろう。ペアで飼う手の生物でもないし。 ついでながら、どういう訳か話題になっいる情報を追加しておこおう。カンボジアでは"a-ping(Skuon spider)"が食材にされているそうだ。餌になる虫が大発生する場所があれば、ありそうなこと。おそらく、南米にも同様な食習慣があろう。おそらく、国連組織によるEntomophagy運動のお蔭で知られるようになったのだと思う。植物食生物ではないものの、地域によっては養殖可能だろうから、蜘蛛食も絶賛されているに違いない。 俺の巣に 手を出したなら 命なし そうそう、毒の危険性の話に戻るが、蜘蛛は安全とは言い難いのでご注意あれ。 遭遇する確率は極めて低そうだが、類縁の"シドニー漏斗蜘蛛は猛毒。噛まれて死亡する人が毎年数人"とか。 → Carrie Arnold:「赤い「牙」を持つ謎の猛毒グモを発見、豪州」 人をも殺す強い毒で恐れられるジョウゴグモの突然変異体か 2015.09.07 (C)Nikkei National Geographic タランチュラのように、牙をむいて力まかせに巣穴に持ち込んでじっくり食事するのではなく、蜘蛛として仕留める武器である神経毒開発に力を入れることにした種である。 糸も、巣からの延長上に漏斗の形に張ることで狩猟体勢を整えるなど、まさに蜘蛛の習性の原形を見てとることができよう。 鋏角類 《蜘蛛 Araneae》 │ │┼┼中疣…出糸疣が腹の中ほどに存在 │┌──【古代風 Mesothelae】 ││┼┼◆Liphistiomorpha 腹節蜘蛛と木村蜘蛛を代表とする群 └┤ ┼│┌─【原始的 Orthognatha】…真っ直ぐの牙顎類 ┼││┼◆Mygalomorphae ┼││┼┼┼│┌─《Fornicephalae 戸立蜘蛛と地蜘蛛を代表とする群》 ┼││┼┼┼└┤ ┼││┼┼┼┼└─《Tuberculotae 漏斗蜘蛛とタランチュラを代表とする群》 ┼└┤後疣…出糸疣が腹の後端に存在 ┼┼│ ┼┼└─【新生型 Opisthothelae】…二軸鋏型牙類(Labidognatha) ┼┼┼┼◆Araneomorphae 【原始的蜘蛛類Orthognatha】…真っ直ぐの牙顎類 (後疣…出糸疣が腹の後端に存在) ◆Mygalomorphae 《Tuberculotae 漏斗蜘蛛とタランチュラを代表とする群》 -MecicobothriidaeDwarf tarantulaイボナガジョウゴグモ -Microstigmatidae ビキモンジョウゴグモ ○Envia (garciai)@ブラジル -HexathelidaeVenomous funnel-web tarantulaジョウゴグモ【地中棲-筒状】 [3爪,8眼] ○Atrax@豪州▲毒 シドニー漏斗蜘蛛(robustus) ▲毒 (sutherlandi) ▲毒 ○Hadronyche@豪州 木登漏斗蜘蛛(formidabilis) 腹黒漏斗蜘蛛(infensus) ブルーマウンテン漏斗蜘蛛(verstus) ○Macrothele・・・ジョウゴグモ類 大黒毛深漏斗蜘蛛(gigas) 八重山漏斗蜘蛛(yaginumai) 奄美漏斗蜘蛛 -DipluridaeFunnel-web tarantulaホンジョウゴグモ ○Microhexura Spruce-fir moss spider(montivaga)@アパラチア山脈 ○Euagrus (Curtain-web spider) 台湾上戸蛛(formosanus)@山地道端 -Nemesiidae イボブトグモ科【地中棲】 [3爪,8眼] -Barychelidae ヒラアゴツチグモ -ParatropididaeBaldlegged spiderヘリカタジグモ -Theraphosidae オオツチグモTarantula Tarantulas 〔Acanthopelminae〕 ○Aphonopelma メキシカン・ブロンド・タランチュラ(chalchodes) メキシカン・ブラッドレッグ・タランチュラ(bicoloratum) コスタリカン・ゼブラレッグ・タランチュラ(seemanni) コスタリカン・ブルーフロント・タランチュラ(crinirufum) リオグランデ・ゴールド・タランチュラ(moderatum) コスタリカン・ゼブラレッグ・タランチュラ(seemanni) 〔Theraphosinae〕@南米・中米・北米南部 ○Theraphosa・・・オオツチグモ類…刺激毛 ルブロン大土蜘蛛 ゴライアス・バードイーター・タランチュラ(blondi) …体躯10cm弱, 脚を含めると体長約30cm バーガンディ・〃(stirmi) ピンクフット・〃(apophysis) ○Brachypelma 錦大土蜘蛛 メキシカン・レッドニー・タランチュラ(smithi) メキシカン・フレームニー・タランチュラ(auratum) メキシカン・レッドレッグ・タランチュラ(emilia) メキシカン・ファイヤーレッグ・タランチュラ(boehmei) メキシカン・ピンク・タランチュラ(klaasi) メキシカン・サルファ・タランチュラ(albiceps) メキシカン・ローズグレイ・タランチュラ(verdezi) アカプルコ・レッドニー・タランチュラ(annitha) ユカタン・ラストランプ・タランチュラ(epicureanum) カーリー・ヘアー・タランチュラ(albopilosum) ベラクルス・ブラックベルベット・タランチュラ(kahlenbergi) ○Acanthoscurria ブラジリアン・ジャイアントブラック・タランチュラ(paulensis) サンタレム・ピンクヘアード・タランチュラ(geniculata) ブラジリアン・ラスティ・タランチュラ(ferina) ○Bonnetina メキシカンブルーフィーマー・タランチュラ(cyaneifemur) ○Bumba ブラジリアン・レッドヘッド・タランチュラ(cabocla) ○Chromatopelma グリーンボトル・ブルーバード・イーター(cyaneopubescens) ○Crassicrus ベリーズ・シナモン・タランチュラ(lamanai) ○Cyriocosmus トリニダード・ドワーフ・タイガーランプ・タランチュラ(elegans) ボリビアン・ドワーフ・ビューティ・タランチュラ(perezmiles) ブラジリアン・ドワーフ・タイガー・タランチュラ(chicoi) コロンビア・ドワーフ・タイガー・タランチュラ(leetzi) ○Grammostola チリアン・コモン・タランチュラ(porteri) チリアン・ローズ・タランチュラ(rosea) ○Megaphobema コロンビア・ジャイアント・タランチュラ(robustum) コスタリカン・レッドドッグ・タランチュラ(mesomelas) ○Phormictopus レッドアイランド・バードイーター・タランチュラ(atrichomatus) カリビアン・ゴールデン・グレイ・タランチュラ(platus) ○Xenesthis コロンビア・レッサーブラック・タランチュラ(immanis) ○Pterinopelma サジマズタランチュラ(sazimai)@ブラジルテーブルマウンテン 〔Aviculariinae〕@カリブ海〜南米 樹上性 ○Avicularia (Bird eating spider) 鳥喰蜘蛛 サウスアメリカン・ピンクトゥー・タランチュラ(avicularia) アンティル・ピンクトゥー・タランチュラ(versicolor) ベネズエラ・レッドストライプ・タランチュラ(minatrix) サファイア・ピンクトゥ・タランチュラ(diversipes) イエロー・ピンクトゥ・タランチュラ(rufa) プエルトリカン・ピンクトゥ・タランチュラ(laeta) パープル・ピンクトゥ・タランチュラ(purpurea) エクアドリアン・ウーリィ・タランチュラ(huriana) ○Antillena (rickwesti) ○Ephebopus スケルトン・タランチュラ(murinus) レッド・スケルトン・タランチュラ(rufescens) ブルー・ファング・スケルトン・タランチュラ(cyanognathus) ○Psalmopoeus トリニダート・シェプロン・タランチュラ(cambridgei) 〔Eumenophorinae〕 ○Pelinobius キング・バブーン(muticus)@ケニア ○Psalmopoeus サンタイガー・タランチュラ(irminia) 〔Harpactirinae〕 ○Ceratogyrus ストレート・ホーンド・バブーン(marshalli)@ジンバブエ ジンバブエ・グレー・バブーン(meridionalis) サウズアフリカン・ホーンド・バブーン(darlingi) ○Harpactira ケープ・ヘアリー・オレンジ・バブーン(cafreriana) ○Ceratogyrus サウズアフリカン・ホーンド・バブーン(darlingi)@南ア乾燥地帯 ○Pterinochilus キリマンジャロ・マスタード・バブーン(chordatus)@西アフリカ ウサンバラ・オレンジ・スターバースト・バブーン(murinus)@アンゴラ 〔Ischnocolinae〕 〔Ornithoctoninae〕 ○Citharacanthus (cyaneus) ○Cyriopagopus 白筋大土蜘蛛 タイ・ゼブラ・アースタイガー・タランチュラ(albostriatus)…食用 スラウェシ・パープル・アースタイガー・タランチュラ(hatihati) コバルトブルー・アースタイガー・タランチュラ(lividium) 〔Eumenophorinae〕 〔Poecilotheriinae〕 〔Selenocosmiinae〕 ○Chilobrachys インディアン・バイオレット・アースタイガー・タランチュラ(fimbriatus) ○Poecilotheria インディアン・オーナメンタル・タランチュラ(regalis) ゴーディ・サファイア・オーナメンタル・タランチュラ(metallica) 〔Selenogyrinae〕 〔Stromatopelminae〕 ○Heteroscodra トーゴ・スターバースト(macurata)@西アフリカ多湿域 〔Thrigmopoeinae〕 ○Thrigmopoeus インディアン・レインボー・タランチュラ(psychedelicus) − ○Omothymus シンガポール・ブルー・タランチュラ(violaceopes) マレーシア・アースタイガー・タランチュラ(schioedtei) 「鋏角類」の目次へ>>> 「動物」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |