[→鋏角類目次] [→蜘蛛目次] "! ■■■ 2018年5月12日 ■■■ 融顎蜘蛛合理化を 顎にするのは 行き過ぎだ ゆあぎ[融顎]蜘蛛の捕捉対象は虫なのだろうか。 と言うのは、顎が癒着しているから。これでは簡単に餌に食いつけまい。と言って、代替策があるとも思えないが。 この手の蜘蛛は、体躯のサイズがせいぜい1mm程度と微小。もかかわらず、網のサイズは数cmもあり、体躯に比して極めて巨大だ。その上、緻密な造作で構造的にしっかりしているという。 すべての資源を造網に投入したようだ。 円網を 究極にまで 小さくし すべての山路に 広く展開 里山から続く道で発見された微小種。造網種だが、網も又小さい。 汎世界的に様々な種が存在していそうだが、余りに小さいので本格的に調べる気がないと見逃していそう。 水の中 張られた網あり 眼が点に 渓流沿いの水際棲で、1mm程度と目立たない存在。 体毛が無いから潜水は難しかろうが、水面下に続く網を張るから、何らかの技がありそう。 [小松敏宏:「龍河洞産蜘蛛五種に就いて」Acta Arachnologica 5, 1940] 残念ながら、眼が互いに接着している画像には出会えず。[LIN Yucheng:"Note of Anapidae(Araneae) spiders and Conculus, a new record Note of Anapidae"四川動物31, 2012] 気を抜いて 風情に酔えば 鴨にされ ハブ無しの円網ということで注目を浴びてきたようである。その構造から見て、建築手順上ハブはあった方が手際よく造れる筈。従って、出来上がり時はハブ有りで、後からハブ部分を取り払ってしまうのだろう。 力学的に中心が弱い平面体にするのだから、虫が網にひっかかって騒げば、すぐに傘のようになってしまう。つまり、ブヨブヨな網であり、獲物はひっかかってもがくと網にからめとられることになる。 しかし、ママにしておけば、弱体構造だから網が破壊されかねまい。即座に獲物に近寄り糸を巻き付けるなどして、動きを止める必要があろう。そのためには、引っかかったことをすぐに知れせる鳴子は不可欠であろう。 一粒の 砂に 我慢は 出来かねる 地表近くや表層土壌棲なので、網が人目につくことはない。 写真を見ると、立体的であり、平板的な円網には全く似ていないが、水平円網張り作業が重層的に行われた結果ということか。 従って、環境条件によってはシート状になったりもする。 鋏角類 《蜘蛛 Araneae》 │ │┼┼中疣…出糸疣が腹の中ほどに存在 │┌──【古代風 Mesothelae】 ││┼┼◆Liphistiomorpha 腹節蜘蛛と木村蜘蛛を代表とする群 └┤ ┼│┌─【原始的 Orthognatha】…真っ直ぐの牙顎類 ┼││┼◆Mygalomorphae ┼││┼┼┼│┌─《Fornicephalae 戸立蜘蛛と地蜘蛛を代表とする群》 ┼││┼┼┼└┤ ┼││┼┼┼┼└─《Tuberculotae 漏斗蜘蛛とタランチュラを代表とする群》 ┼└┤後疣…出糸疣が腹の後端に存在 ┼┼│ ┼┼│↓脱地中穴棲 ┼┼│ ┼┼└─【新生型 Opisthothelae】…二軸鋏型牙類(Labidognatha) ┼┼┼┼◆Araneomorphae ┼┼┼┼┼┼└┬─《Paleocribellatae 古篩板類(単性域類有篩板)》 ┼┼┼┼┼┼┼│ ┼┼┼┼┼┼┼├─《Austrochiloidea》<Neocribellatae新篩板類>基底的群 ┼┼┼┼┼┼┼│ ┼┼┼┼┼┼┼│┌《Haplogynae 単性域類篩板退化》…性器単純 ┼┼┼┼┼┼┼└┤ ┼┼┼┼┼┼┼┼└《Entelegynae 完性類》…性器複雑 ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼↓ ┌──────────┘ ├【Eresoidea】 │┼┼┼┼┼┼┼┼Eresidae 岩ガ根 │┼┼┼┼┼┼┼┼Oecobiidae 塵,扁 │┼┼┼┼┼┼┼┼Hersiliidae 長疣 │ ├【Palpimanoidea】 │┼┼┼┼┼┼┼┼Mimetidae 戦捷 │┼┼┼┼┼┼┼┼Malkaridae │┼┼┼┼┼┼┼┼Huttoniidae │┼┼┼┼┼┼┼┼Palpimanidae │┼┼┼┼┼┼┼┼Stenochilidae │┼┼┼┼┼┼┼┼Micropholcommatidae 星 │┼┼┼┼┼┼┼┼Holarchaeidae │┼┼┼┼┼┼┼┼Pararchaeidae 夜叉 │┼┼┼┼┼┼┼┼Archaeidae │┼┼┼┼┼┼┼┼Mecysmaucheniidae │ └【"canoe tapetum"カヌー型タペータム】 ┼│ ┼├Orbiculariae 円軌道造網型 ┼│┼├Deinopoidea ┼│┼│┼┼┼┼┼Deinopidae 目玉 ┼│┼│┼┼┼┼┼Uloboridae 渦,招き.扇,投げ縄 ┼│┼│ ┼│┼├Araneoidea ┼│┼│┼┼┼┼┼Araneidae 黄金,鬼,芥,棘,投げ縄 ┼│┼│ ┼│┼└"derived araneoids" ┼│┼┼┼│ ┼│┼┼┼├───Nephilidae 女郎 ┼│┼┼┼├───Tetragnathidae 脚長,銀 ┼│┼┼┼└"reduced piriform/葡萄状腺" ┼│┼┼┼┼┼┼---("symphytognathoids" ) ┼│┼┼┼┼┼┼┼Theridiosomatidae 山路,鳴子 ┼│┼┼┼┼┼┼┼Mysmenidae 小粒 ┼│┼┼┼┼┼┼┼Synaphridae 荒地小粒 ┼│┼┼┼┼┼┼┼Anapidae 鎧姫,砂粒,寄り眼 ┼│┼┼┼┼┼┼┼Symphytognathidae 融顎 ┼│┼┼┼┼┼┼"araneoid sheet web weavers" ┼│┼┼┼┼┼┼┼┼-- ┼│┼┼┼┼┼┼┼Pimoidae ┼│┼┼┼┼┼┼┼Sinopimoidae ┼│┼┼┼┼┼┼┼Linyphiidae 皿 ┼│┼┼┼┼┼┼┼┼"spineless femur" ┼│┼┼┼┼┼┼┼Chatolipidae ┼│┼┼┼┼┼┼┼Synotaxidae ┼│┼┼┼┼┼┼┼Nesticidae 洞姫 ┼│┼┼┼┼┼┼┼Theridiidae 姫,尾長,後家,居候,槍 ┼│┼┼┼┼┼┼┼Chatolipidae ┼│ ┼└Nicodamidae & "divided cribellum" + "RTA" 【新生型蜘蛛類 Opisthothelae】 (後疣…出糸疣が腹の後端に存在) ◆Araneomorphae 《Entelegynae 完性類》 【"canoe tapetum"カヌー型タペータム】 {Orbiculariae 円軌道造網型} -- --"derived araneoids" --"reduced piriform/葡萄状腺" ("symphytognathoids" ) -TheridiosomatidaeRay orb-weaver【造網】 [3爪,8眼] ○Ogulnius・・・ヤマジグモ類 山路蜘蛛(pullus) ○Theridiosoma・・・カラカラグモ類 カラカラ(鳴子)蜘蛛(epeiroides) 黒カラカラ(鳴子)蜘蛛(gemmosum)@北半球北方 ○Wendilgarda・・・ナルコグモ類 鳴子(なるこ)蜘蛛(nipponica) -MysmenidaeSpurred orb-weaver【造網】 [3爪,8眼] ○Mysmenella・・・コツブグモ類 大和小粒蜘蛛(ogatai) 南部小粒蜘蛛(pseudojobi)…0.8mm ○Mysmenopsis@米州熱帯/亜熱帯 -Synaphridae ○Synaphris・・・アレチコツブグモ類 ○Africepheia@マダガスカル -Anapidae [3爪,8/6眼] ○Comaroma・・・ヨロイヒメグモ類 鎧姫蜘蛛(maculosa) 大台鎧姫蜘蛛(hatsushibai) 目無姫蜘蛛(nakahirai)…無眼 ○Pseudanapis・・・スナツブグモ類 太平洋砂粒蜘蛛(aloha) ○Conculus・・・ヨリメグモ類【造網】 寄り眼蜘蛛(lyugadinus)@渓流沿いの水際棲 -SymphytognathidaeDwarf orb-weaver【造網】 [無篩板] [3爪,4/6眼]…書肺欠落 (-Micropholcommatidae, -Textricellidae) ○Symphytognatha ○Patu・・・ユアギグモ類…特殊形状だが円網 融顎蜘蛛(kishidai) (digua)@コロンビア…0.381mm(世界最小のクモ) (samoensis) Samoan moss spider(marplesi)…こちらはギネス最小 ○Anapistula・・・ウスイロユアギグモ類 八丈薄色融顎蜘蛛(ishikawai) (seychellensis)@セイシェル (caecula)@西アフリカ …0.5mmだが最小とされることもダニ食(花粉食の観察報告有) 「鋏角類」の目次へ>>> 「動物」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |