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2008.4.8
 
 


和蘭芹の話…


  摩天楼 より新緑が パセリほど   鷹羽狩行

 パセリ(parsley)は「パ芹」かと思ったら、「和蘭芹」だそうである。出島から伝わって来たのだろう。まあ、いかにも西洋臭さがするハーブである。

 Simon & Garfunkelの“Scarborough Fair”にも、何回となくでてくるから、一体どういう意味があるか気にはなっていた。
 驚いたことに、“I want to make babies with you.”と意訳することもできるらしい。(1)

 日本では、そんな情緒を全く感じさせない使い方だ。ほとんどが“つけあわせ”。と言っても、実際には“お飾り”でしかない。緑色が濃いから彩にはなるから、それなりの意味はあるが、もったいない感じがする。
 もっとも、小生の場合は、新鮮そうなパセリは必ず食べるが。もちろん、健康のためではない。食べたところで、せいぜい1〜2gにしかならず、そこに含まれる栄養成分量など知れたものだから。
 味と香りが優れたものに、たまたま出会うかもしれないと思って試すのだが、まあ、苦味を感じることが多い。若くないと、結構硬いし。
 これでは、食べない人が多いのも致し方なかろうと思う。
 ブランド化野菜の動きもあるのだろうが、どの程度違うものなのだろうか。(2)

 ところで、検索していたら、防衛庁のマスコット「パセリちゃん」(3)に出会った。パセリは成長すると可愛い花を咲かせることをご存知の方が考えた感じがする。(4)
 自衛隊が選んだのは、日本では“勝利”(5)イメージがあるからかも知れないが、野菜なので、どうもしっくりこない。
 しかし、女性自衛官にはかえって人気が高いのかも知れない。

 --- 参照 ---
(1) “The Modern Herbalist: Parsley, Sage, Rosemary and Thyme: A Love Story” Gardener's Path
  http://www.gardenerspath.com/articles/herbalist/parsleysage.html
(2) 大内パセリhttp://www.kw-ja.or.jp/tisantishou/0703/tisantishou0703-2.html
  西遠のパセリhttp://www.shizuoka.info.maff.go.jp/12jirei/04santi/hamamatsu/paseri.html
(3) [画像] 友永たろ 作 http://www.mod.go.jp/j/library/images/pickles/index.html
(4) [漫画] 「ピクルス王子 平和への旅」 防衛庁 http://www.mod.go.jp/j/library/pamphlet/pickles/pickles.pdf
(5) [花言葉辞典] http://www.hanakotoba.name/archives/2005/09/post_176.html
(俳句の出典) 「俳句回廊」 角川書店 1997年 http://members.jcom.home.ne.jp/ohta.kahori/kr/kr0022.htm
  俳誌「狩」 “狩行素描” 平成13年4月 [パセリほど] http://members.jcom.home.ne.jp/ohta.kahori/sb/sb1304.htm
(パセリの写真) (C) 夢色素材  http://www.yumeirosozai.com/index.html


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