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2008.7.22 |
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蓼の話…しのゝめや 雲見えなくに 蓼の雨 蕪村 梅雨より、蓼の雨の方が情感が溢れている感じがする。 文月は鮎だ。 ということで買うと、たいていはオマケに蓼酢の小袋がついてくる。 コレ、蓼の緑色の葉を擦って、単に酢と混ぜたものとばかり思っていたら、御飯を入れ、酢も土佐酢を使うらしい。(1) と言っても、お店でも、さらさらしたものを出したり、粘度が高いものがあったりと色々だから、何が一番というものでもなさそうだ。もっとも、たいていは瓶詰めをそのまま使うだけかも。 最近の鮎は、なんとなく香りが薄い気がするが、それなら蓼酢なしの方が美味しい気もするが、つい、つけて食べてしまう。まあ、よく、廃れずに続いていると思うが、自分を考えてもなんとなく習い性になっているから不思議だ。 そういえば、刺身に付いてくる「紅蓼」も廃れない。これを1パック買ってしまうともてあますから、拙宅では使わないが、お店の刺身には必ず付いてくる。食べるというほどの量でもないし、食べたところで、かすかな刺激感があるかなしかという程度。味より、彩り効果の方が大きい。まあ、どうということもない薬味だが、ずっと続いている。 他に食べ方はないのだろうか。 もしかすると、蓼科辺りなら、蓼の葉の天麩羅を名物にしているかと思って探したが、流石にないようだ。余程の辛さなのだろう。 おそらく、その辛さがが脳を刺激するから、時々食べたいということなのではないか。 と言うことは、実際、葉をゆがいて食べていた人がいたのかも。 昔は蓼を庭に植えていたのかも知れないし。・・・ 我が宿の 穂蓼古幹 摘み生し 実になるまでに 君をし待たむ [万葉集2759(2)] --- 参照 --- (1) 柴田書店料理百科辞典 http://www.shibatashoten.co.jp/modules/xwords/entry.php?entryID=1802 (2) http://etext.lib.virginia.edu/japanese/manyoshu/AnoMany.html (俳句の出典) 「蕪翁句集 巻之上」 夏之部 洛、夜半亭蕪村老人、とし頃海に對し、山に嘯き、花に眠、鳥に寐覺て、句を吐事十万八千、その秀たるものは、ひとの耳底にとゞまり、諸集にあらはる、惜むべし去年の冬、衰病終に夜臺に枕して一字不説、高弟几董、頓て金婆羅華をつたへて、門人のため一集を撰、書肆佳棠にちからをあはせて、ことし小祥忌辰の永慕とす、はた予と亡叟とまじはりひさしきまゝに、遙に武江に告てそれが序を需む、予、又わすれめや舊識五十余年。・・・ 雪中庵 蓼太 http://ship.nime.ac.jp/~saga/sekka/kushutxt.html (オオケタデの写真) [Wikipedia] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Polygonum_orientale1.jpg 「食」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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