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2008.11.25 |
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枸杞子の話…薬膳で 笑みがこぼれる 健常体肥満体の人を薬膳にさそっても余り喜ばないらしい。 良薬口に苦しと考えてしまうのではないか。 美味しい“薬膳モドキ”ばかりなのをご存知ないのかも。 枸杞子が入った中華料理だと、薬膳料理の雰囲気が出る。 量的に考えて、食事で薬効成分を摂取したというレベルに達しているとは思えないし、料理の味に係わっているようにも思えないが、このシンボル的食材を欠くと薬膳イメージが無くなってしまうようだ。 どういう理由かしらないが、中華デザートの飾りに使われていたりすることもある。まあ、たった一粒のっているだけで、異国情緒を醸し出すから、そんな効果を狙ったということか。 中国では、枸杞子を漬けた酒は精力がつくということで人気があるそうだ。ナス科だから、生果実だと余り毒にならないアルカロイド類が入っているのかも。 拙宅は、そんな効用を期待していないが、枸杞子を常備している。高価というほどではないし、紅色の彩りがなんとなく嬉しいから。 その嬉しさに気付いたのは、南瓜の種、松の実、切りアーモンド、等と混ぜたミックスナッツを食べた時。 硬い木の実ばかりあるなかで、枸杞子だけが、グニャっとしており、色も赤くて異質で目立ったのである。これだけをまとめて食べるとなんとなく苦さが残り美味しいものではないが。混ぜると、どういうわけか引き立つもだ。脇役としては、なかなかの味を出す素材ということがわかったのである。 興味を持っていない食材でも、ちょっとしたきっかけで食べるようになるという一例である。 もともとは、配達のお兄さんに、宅配注文強化月間なので、なんでもよいから是非注文を増やしてくださいと頼まれて、購入したに過ぎないのだ。 ちなみに、現在、このミックスナッツは商品リストにあるのかもわからない。買わなくなったからだ。 今、買うのは枸杞子のみ。購入先は中華食材店。 その主用途藻違う。自家製“ふりかけ”である。 出汁をとったあとの、鰹節と昆布の使い道と言った方がよいかも。味醂を加えた醤油/味噌で和え、若干熱を加えてなじませ、枸杞子、松の実を入れただけのもの。 出汁ガラだから旨みは薄く、白胡麻や木耳は入っていないから、高級品(1)とは相当違う代物だが、これはこれで結構いける。 ちょっと調べたら、枸杞は、中国では2,000年の歴史があるそうだ。 特産品「寧夏紅」酒が有名で、黄河上流の寧夏は「世界枸杞都」。 年産4万tを超すようだから、一大特産品である。(2) ここは、回族の地区だから、ペルシア辺りの羊肉煮込みに入れる赤いベリー類に似ているということで、枸杞子を多用していたのではないか。イスラム教なら、酒はタブーだろうから、漢民族の嗜好に合わせて上手く商品化したということか。 --- 参照 --- (1) 「錦松梅」 http://www.kinshobai.co.jp/ (2) 「寧夏枸杞杞耀五洲」 新浪財経網 [2008.1.17] http://finance.sina.com.cn/chanjing/b/20080117/23364419946.shtml 「枸杞」 寧夏新聞網 [2006.1.9] http://www.nxnews.net/1966/2006-1-9/16@120614.htm 「寧夏枸杞 [中国西部特色産業(寧夏)展示合作治談会]」 寧夏産業信息網 [2008.9.5] 寧夏紅枸杞集団公司 http://www.nx.xinhuanet.com/brand/introduce/20051013/nxh.htm (クコのドラフルーツの写真) [Wikipedia] bu KENPEI http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:%E3%82% AF%E3%82%B3%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%84.jpg 「食」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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