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2009.1.13 |
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空心菜の話…粧った 空心菜の 物語 憂き世の中を 夢になしてよ ギトギトした世界もなかなかのものかも 茎がストローのようになっており、空洞があると野菜といえば、「空心菜」とすぐにわかるが、中国名はらしい。(1)見慣れない字である。 どう見ても、日本(本土)では栽培していなかった野菜だから、中国でも、空心菜と言うことが多いのではないかと考え、検索してみたら、日記的形式記載的愛情小品『単身日記:愛是空心菜』という本を扱ったサイトが沢山登場してきた。 よくわからないが、英国の新聞小説 「Bridget Jone's the edge of reason」(2)の翻訳本らしい。まさか、頭が空っぽのOLというタイトルではないとは思うが、いったいどういう意味なのだろうか。切れそうで切れないとか、はたまた、ヒルガオ的なイメージか等と、つい想像を巡らしてしまう。中国語は思った以上に難しい。 ところで、中華野菜とされているが、タイ[名称:phak bung]辺りでも定番野菜だ。もともと、暑くて、湿潤な地域の植物なのだから当然か。 沖縄の青野菜というと、本土人から見れば、ゴーヤーか青パパイヤになりがちだが、現地の本命は空心菜なのでは。(3) ほったらしにしていても、水があるなら、庭でも勝手に育ちそうな感じがするからだ。ヒルガオ科の植物だから、陽が燦々と当たる場所で大いに繁っているのではないか。 この野菜は、なんといっても、ニンニク微塵切りと塩で、強火で炒めただけの単純な“清炒空心菜”が美味い。 癖がないから、油の美味しさと食感を味わっているだけの気もするが、暑い気候にはあっている料理だ。 ただ、家庭では、強火は難しいので、シャキッとした食感は楽しみづらい。まあ、油を垂らした湯で茹でて、ニンニクを炒めた油をかけるか、最後にさっと入れて炒めると、まあまあのものができる。空洞のなかにまで油が入らないのが、今一歩ではあるが。 それにしても、沖縄でさえ夏野菜というのに、冬の東京で、スーパーに、空心菜が縮みホウレン草の横に並んでいるのには恐れ入る。どこぞの温泉場でハウス栽培しているのだろうか。 しかも、時々、小松菜並の値段で安売りしていたりする。もっとも、青菜類が高額すぎるというだけの話といえないこともないが。 --- 参照 --- (1) 空心菜(Ipomoea aquatica) 人民網[2007.9.4] http://scitech.people.com.cn/GB/25509/99037/99062/99234/99684/6212969.html (2) Helen Fielding, 1999年: ベストセラーになった“日記”の続編 小生は,読んだこともないし,映画も見たことがないからこれ以上のことは知らないし興味もない. (3) 沖縄コンパクト事典 ヨウサイ 琉球新報[2003.3.1] 方言名はウンチェーバー、ウンツァイ(石垣・西表) http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-43283-storytopic-121.html 「食」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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