↑ トップ頁へ

2009.2.24
 
 


Aloeの話…


 アロエの葉 癒しと言うより 無茶元気

  すぐに大繁殖し、葉は乱雑になり、美しさが失なわれてしまう。
  繊細さを欠く姿を見てしまうと、食材として試そうとの気が失せる。

 アロエをマンションのベランダで育てている。時々、根元に小鳥が遊びに来るようだが、何か惹かれるものがあるのだろうか。
 もっとも、育てていると言っても、世話をしているとは言えそうにない。自らの生命力で、着々と殖えてきただけのこと。それを邪魔しなかっただけの話。
 しかも、株分けで他家にまで勢力を伸ばしている。たいしたものだ。

 以前、長期に家を空ける時は、簡易自動水遣り器具を使っていた。ところが、トラブルで機能しないことがあった。それでも枯れなかったのには驚いた。以後、そんな手間もかけなくなった。
 それに、冬に屋内に入れるのも止めてしまった。近所で繁殖しているのをみかけたからだ。お蔭で、寒くなると、葉が赤黒くなってしまい可哀想な極み。しかし、冬を越すと元気が一気に回復してくるからすごい。

 東京よりかなり温暖といわれる伊豆を、ぶらぶら散歩すると、アロエを見かけることが多い。お庭の一角に繁りまくっていたり、誰が植えたのか道路端に生えていたりする。なかには、入り口から横の壁まで、周囲がアロエプランターだらけのお店もある。
 これは、アロエ好きが多いのではないと睨んでいる。普通のお花だと、冬には枯れてしまうが、アロエは生き延びるため、着々と土地が占拠されてしまった結果ではないか。

 拙宅では、アロエは観葉植物でしかないが、民間療法では、痔の貼り薬になるとか。葉の表面を剥いて、柔らかい肉の部分を患部につけるのである。
 そんなことで、当家のアロエ君も、乞われて、宅配便で一部が移住したことがある。相当昔のことだが。

 その先での話。
 アロエの葉肉を美しいお皿に入れ、テーブル上に出しておいたそうである。それが悪かった。ゼリーに似て美味しそうに見えたので、お菓子と間違えて食べた人がでたのである。
 もちろん食べたからといってどうということはないが、余りの苦さで吐き出したとのこと。皆、大笑いしたそうである。
 アロエ君の効果ではなかったが、その後完治し、不要品になったのだが、そのまま温室のような部屋でヌクヌクと過ごしているそうだ。葉を取られなくなり、繁殖一途のことだろう。ご同慶の至り。

 そんなことを耳にしていたので、スーパーの棚に並ぶ、大きな“アロエベラ”を見ても、どうも手がでない。家庭で栽培されている“木立アロエ”とは違うものということは知ってはいるが。

 尚、食用のアロエ君も、“ぬるぬるの部分が少し苦い”らしい。ただ、全体としては“意外なほど味がない”そうだ。(1)
 沖縄では、鰹節をふんだんにかけた御つまみとして使われているらしいが、食べると納得できるようだ。
 ・・・と聞いても、未だに買う気にはなれない。

 --- 参照 ---
(1) 安藤昌教: 「アロエがでかい(しかもうまい)」 Daily Portal Z @nifty [2007/03/21]
  http://portal.nifty.com/2007/03/21/b/
(浜離宮恩賜庭園のアロエの写真) (C) free Image 無料写真素材・東京・横浜・湘南 → http://mirabeau.quu.cc/photo/index.html


 「食」の目次へ>>>     トップ頁へ>>>
 
    (C) 1999-2009 RandDManagement.com