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2009.4.14
 
 


蔓紫の話…


  モロヘイヤ ツルムラサキと オクラかな

  ヌルヌル野菜を好む人は多いようだ。
  そんなファンは、ついでに、モズクと山芋だろうか。

 ツルムラサキはホウレンソウに味が似ていると言う人が多いようだが、茹でるとヌメヌメしている上に、灰汁感も強いので、同意しかねる。
 だいたい、ホウレンソウは冬のもので、そのパリッとした葉が美味しさのもと。
 一方、ツルムラサキは夏のもの。しかも、しっかり茹でてしまうから、ホウレンソウのような食感は無い。まあ、鰹節をかけただけのお浸しでしか食べた時の比較にすぎないが。

 思うに、植物学者がインディアンホウレンソウと呼ぶから似ていると思ってしまうのではないか。(英名: Red vine spinach, Indian spinach)(1)もっとも、スープにして食べるなら同じようなものかも知れぬが。

 小生は、ネバネバがあるという点で、モロヘイヤの方が余程似ていると思う。ただ、味は少し違うが。
 ネバの差はよくわからないが、明日葉やオクラとはなんとなく違う感じがするが気のせいだろうか。

 この野菜、暑い土地に合う植物だから、沖縄ではよく使われていそうだ。方言では“ジービン”と呼ばれているとされるが、(2)遊びに行った時はツルムラサキと記載され売られていた。いかにも湿度が高い夏の路地モノという感じだから、家庭料理の定番食材なのではなかろうか。
 街ででてくる料理は胡麻和えとお浸しだったが、家庭なら油炒めもありそうだ。

 中国では、落葵の油炒め「清炒紫角叶」(3)が結構食べられているようだし。

 --- 参照 ---
(1) 「つるむらさき」跡見群芳譜
  http://www2.mmc.atomi.ac.jp/web01/Flower%20Information%20by%20Vps/Flower%20Albumn/ch4-vegitables/tsurumurasaki.htm
(2) 「ツルムラサキ」 琉球新報 [2003年3月1日]
   http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-42177-storytopic-121.html
(3) 「清炒紫角叶」 http://bbs.onlylady.com/thread-277579---.html


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