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2009.5.26
 
 


Tarragonの話…

  タラゴンを 食べて大国 意識燃え
     ドラゴンなにするものぞというフランスの“香り”を感じるのは日本的か。
 タラゴンという名前は秀逸。異国情緒満点だし、ドラゴンと似た言葉だから、一度耳にすると忘れられない。実際、“Dragon herb”ということらしい。ただ、名称としては、仏語のエストラゴン[Estragon]の方が通るが。
 それは、フレンチと言えばエスカルゴ料理が有名で、それに必須なハーブだからだろう。蝸牛が気味が悪いという人と、バター味が耐えられない人を除けば、結構好かれそうな料理だと思う。値段は別としての話ではあるが。

 もし、この風味が好きなら、エスカルゴ以外のなんにでも使える。少し香りを抑制する必要はあるが。
 順当なのは、蝸牛をサザエやアサリに替えたりすること。軟体動物系が合うということなら、多少堅くなっても気にならなければ、蛸や烏賊でもよいかも。
 ともかく、バターリッチが美味しさの元となっている料理なら合う筈だ。スクランブルエッグなど最適。
 どうしてもフレンチに拘るなら、鶏肉で“Poulet a l'Estragon”を愉しむのがお勧めか。

 馴染めない独特な香りが多いハーブのなかでは、日本人好みではないか。もっとも、蓬の仲間と聞かされているから、頭でそう考えているだけかも知れないが。実際のところ、菊の葉の形ではないし、香りも独特だ。
 従って、フレンチ好きでなければお止めになった方が無難かも。逆に、好きなら、香りをつけたビネガーも、なくてはならないものになるだろう。

 もっとも、フレンチ好きで無くても、ハーブ好きなら、タラゴンは是非欲しいものらしく、栽培している人も少なくないようだ。
 ロシア原産で、高温多湿の日本の夏が越せるとは思えない植物だし、水はけが悪いと枯れるらしく、相当難儀して栽培しているようだが。だが、難しければ難しいほど挑戦したくなるのがマニアの習性。栽培は結構流行っていそうだ。

 栽培している人がいるのだから、花の写真でも見れるかと思ったが、残念ながら見つからなかった。種子をつけないだけでなく、花自体が滅多に咲かないということなのだろうか。
 もっとも、菊の系列といっても、愛でるような花でもなさそうだから、(1)興味を持つ人がいないというだけかも。

 フレッシュハーブを使いたい人が多いなら、冷凍流通でも始めたらどうかと思うが、無理なのか、あるいは、そこまでの人気は無いということか。

 --- 参照 ---
(1) “tarragon” USDA-Plant Database
  http://plants.usda.gov/java/largeImage?imageID=oldr_004_avp.jpg
(ヒガシウォータードラゴンのイラスト提供) (C) M/Y/D/S 動物のイラスト集 [リアルタッチな動物のイラスト集]


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