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2000.1
 
 


MP3は日本は最後発…


 2000年になって、ようやくMP3関係の機器が日本企業からポツポツ上市され始めた。ソニーがようやく参入してきたので、注目されつつある。
 といっても、雑誌に紹介される携帯プレーヤー・メーカーは、海外企業が圧倒的だ。SAEHAN情報システム、ダイアモンドマルチメディアシステムズ、Pontis、D.N.A、NTK Computer&AceHigh Tech、富士通パーソナルズ & LG電子、 Shinco、クリエイティブメディアが紹介されて来た代表的企業である。今のところ、国内のパソコンショップ売れ筋は、相変わらず米国のダイアモンドマルチメディアシステムズのRioだという。

 日本では動きが目立たないが、グローバルで見ると、この市場の動きは急である。展示会出展状況を見ても、アジア地区で、MP3プレーヤーを製造している企業がやたら目立つ。著作権対応で躊躇していた日本企業とは考え方が違うせいもあるが、極めて積極的だ。香港(Mbox Technologis、Datawalker Technology、Pro-Tech (Far East) Industries、AVC Technology)、韓国 (IG Telecom Wooju Communications、OJU CTN)、台湾 (E&J Technology、Addonics Technologies)、中国( Wisdom Multimedia (Shenzen))とメーカーはどこにでもいる。合わせれば、すでに30社程度はあるようだ。デザインハウス、ASIC、機器設計、組み立てで、国境を超えた企業間の協力関係ができつつあるようだ。そのため、ハイスピード開発と低コスト生産が可能となっている。
 これほどまでに、産業が勃興しているのに、ほとんどの日本企業が動いていない。国内市場が開かないからだろう。
 これから、日本企業が製品開発をしたところで、アジア企業より格段に優れたものができる可能性は薄そうだ。


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