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2000.6.1
 
 


携帯電話で湧く業界…

 携帯電話市場は驚くべき伸びである。普及率の伸びだけでなく、買い替え需要も旺盛だ。お蔭で、元気を失っていた産業界も一息ついた。

 機器ベンダー企業の幹部のなかには、これが日本の技術の真髄と誇る人さえいる。
 本当にそう考えてよいのだろうか。

 この商品は今までの電気製品とは全く違う。小売現場を見ると歴然。「¥0」、「¥1」といったプライス表示が並んでいる。「技術が素晴らしい」といっても、タタキ売り商品と同じようなものだ。
 「ものツクリ」企業は「サービス」企業からの補助金によって生きている、と見ることもできよう。

 消費者に妥当な金額で商品を売る力が無いのである。これは「ものツクリ」企業の全面敗北を意味する。
 主導権は「サービス」企業に移ったのである。


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