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2000.6.8
 
 


SNPコンソーシアムの威力…

 SNPコンソーシアムの参加企業の1社アマシャム・ファルマシアが2000年3月に新技術の本格的適用を発表した。解析能力が飛躍的に向上するSniperシステムである。これが稼動すれば大量分析が可能になるからSNPマップ製作が急速に進むことになる。
 成功裏に利用が進めば、アマシャム・ファルマシアのシステムが業界標準になる可能性が高い。

 業界標準の形成により、技術リーダーが圧倒的地位を占める。この流れが、ゲノム分野でも始まった。業界標準がコンソーシアムでつくられる仕組みも含め、情報通信分野の現象と瓜二つだ。

 留意しておくべきは、こうした動きが拡大していくことだ。このコンソーシアム活動のスキルは他のコンソーシアム形成に繋がる。こうしたコミュニティに参加していない企業は下手をすると孤児となりかねない。協同で進めようという議論どころか、プロジェクト参加の声さえかからない可能性さえある。

(注) SNPコンソーシアムの参加者はAstraZeneca, Aventis, Bayer,Bristol-Meyers Squibb, F.Hoffmann-LaRoch, Glaxo Wellcome, Novartis, Pfizer, Searle, SmithKline Beechamといった大手製薬企業(トップクラスの過半がメンバー)とAPBiotech(アマシャム・ファルマシア),Wellcome Trust、及びIBMMotorolaである。このコンソーシアムがサポートするのは、Stanford, Washington Univ.(St.Louis), Sanger, Whiteheadといった、この分野の研究者なら皆注目している第一線の研究グループだ。


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