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2000.6.15
 
 


ゲノム研究・欧州コンソーシアムの挑戦…

 米国でNational Center for Biotechnology Information(NIHの国立ライブラリー傘下)が進めている活動は、欧州では、英国のWellcome Trust Genome Campus内に設立されたEuropean Bioinformatics Instituteが担当している。とりあえず、バイオで先頭をはしっていたWellcome Trustの力に依拠したといえよう。欧州は、一国ではないから、大胆な科学技術政策や支援を効果的に行うのはそう簡単ではない。

 米国は、DOE OBER Bioinformation Infrastracture+NIH+Oak Ridge National Labsが様々な協同研究、研究委託、援助等を行う体制が確立している。この動きが奏効し、米国内には様々なコンソーシアムが次々と生まれた。
 これに対して、欧州は個々の研究機関やいくつかの小グループの動きが多かったといえよう。

 しかし、欧州もコンソーシアム型の研究開発活動を積極的に進め始めたようだ。

 例えば、産業界中心の動きとしてはEU Structual Biology Industrial Platform(SBIP)があげられる。欧州ベースの世界の巨大企業の参加は少ないが、業界では良く知られている企業が揃っており、新しい分野に挑戦しようという欧州企業の意気込みが感じられる。

 純サイエンス領域でも動きがある。99年末に発足したHuman Epigenome Consortium(HEC)だ。ヒトゲノム解明プロジェクトや米国のSNPコンソーシアム(3億ドルのファンド)の後続研究といえよう。世界に先駆けて手をつけようという試みだ。先手必勝型の動きといえよう。成功すれば、癌治療も夢ではないかもしれない。

 このコンソーシアムから発信される情報によって、研究の基本的枠組みから統一名称まで標準化が進むことになろう。こうした研究拠点を設立できただけでも、欧州は大きな成功を収めたといえよう。

(注) SBIPには、製薬・アグリ業界からからNovo Nordisk, E Lilley, Schering, Hoechst Marion Rousell, Boeringer-ingelheim, Janssen Research Foundation、Zeneca Agrochemical、イーストでは世界有数ののGiste-brocades、 計測業界からBio Tul、3Dマイクロスコピー技術で有名なFEI Electron Optics(Philips)、R&D専業ベンチャーのJuvanitia Pharma, コンピュータ業界からはSGI、等が加わっている。


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