↑ トップ頁へ |
2000.6.27 |
|
|
2000年のトップ半導体工場…Semiconductor Internationalが発表した2000年のトップ半導体工場は業界のムードを端的に示している。 (http://www.semiconductor.net/semiconduc...ssues/issues/2000/200005/six0005fab.asp)選ばれた工場は象徴的だ。 ・米国IBMのバーリントン工場 ・台湾のTSMCの新竹工場 ・欧州シーメンス(Infineon)と米国モトローラ(Motorola Semiconductor Products)の合弁のドイツ・ドレスデン工場 バーリントンは、IBMが同地で20年間も運営している拠点である。常に最先端技術を投入してきたし、増設に次ぐ増設を続けた、工場群地域である。プロセス技術で常に先頭集団を走ってきただけでなく、優れていると言われるコントロール・システムの強化を続けている。システム化では定評があるIBMだけに、技術サポート(ETSS)、製造コントロール(MCS)、ロジスティックス(LMS)といたシステム群が運営を支えている。世界のトップを走るという自負のもと、最先端技術を導入しながら確実なオペレーションを実現している訳だ。 TSMCは良く知られるように、シリコン・ファウンドリー事業者だ。このようなビジネスであると、一歩遅れた技術で低コスト運営に徹していると見られがちだ。ところが、実態は全く違う。安全・衛生や環境対応についても厳格であり、トップクラスの施設といえる。技術適用も遅れるどころか、線幅ルールから見ても(98年250/220nm、99年180/150nm)先頭集団といえる。自信を持って、着々と地歩を固めている姿が見えるようだ。 ドレスデン工場は300mmウエハー対応である。設備完成後18ヶ月で稼動している。最新型製造設備を早く稼動させる「スピード競争体質」を作り上げようと全力投球しているといえよう。 今や、この業界では要素技術で大きな差はなくなりつつある。どの工場も最新技術を登用し、潤沢な資金による素晴らしい設備を備えている。この面では、力の差は紙一重だ。ということは、マネジメント力で大きな差がでるということだ。 上記3箇所の工場が注目される理由は、明確なマネジメント方針に添った的確な動きが見て取れるからとはいえまいか。 技術力検証の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
|
(C) 1999-2004 RandDManagement.com |